2025/01/12

2025年1月12日「主に寄り頼む者はさいわい」

詩篇2:7-12
 
  2:7 わたしは主の詔をのべよう。 
主はわたしに言われた、「おまえはわたしの子だ。
きょう、わたしはおまえを生んだ。
 2:8 わたしに求めよ、わたしはもろもろの国を
嗣業としておまえに与え、
地のはてまでもおまえの所有として与える。
 2:9 おまえは鉄のつえをもって彼らを打ち破り、
陶工の作る器物のように彼らを
打ち砕くであろう」と。
 2:10 それゆえ、もろもろの王よ、賢くあれ、
地のつかさらよ、戒めをうけよ。
 2:11 恐れをもって主に仕え、おののきをもって
 2:12 その足に口づけせよ。
さもないと主は怒って、
あなたがたを道で滅ぼされるであろう、
その憤りがすみやかに燃えるからである。
すべて主に寄り頼む者はさいわいである。

 詩篇2篇はイスラエルの王が即位したことを祝う歌です(詩篇2:6)。ここではイスラエルの王を「神の子」と呼んでいます(:7)。「神の子」は生まれながらの血統を意味するのではなく、神によって任命され、神から王としての権限と権力を授けられた者(:8,9)を示します。

 イスラエルの歴史において、ダビデ王はつえをもって牧する羊飼いから選ばれ(サムエル上16章)、ソロモン王は民をさばく賢さを神に求めました(列王紀上3章)。詩篇2篇にはイスラエルの歴代の偉大な王の記憶がうたわれています。

 イエス・キリストの「神の子」(マルコ1:1)という呼び名(称号)も同じ意味あいが込められています。また、キリストは私たちに「神の子となる力を与えた」(ヨハネ1:12)と言われています。おそれ多くも尊い「神の子」への呼びかけに応じて、私たちも主キリストに仕え、日々を生きるための賢さを頂きましょう。「すべて主に寄り頼む者はさいわいである。」(:12)

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)