「どうか、わが悩みと苦しみ、にがよもぎと
胆汁とを心に留めてください。」
哀歌3章19節
胆汁とを心に留めてください。」
哀歌3章19節
ニガヨモギは、ヨモギの近縁であるキク科の植物で、夏に小さな黄色の花を咲かせます。表面に白い毛があり、今日ではシルバーリーフの一種として育てられています。独特の苦みとにおいを持ち、古代には防虫剤の原料とされるほか、飲み物の苦み付けとしても用いられました。
哀歌の歌い手は、自らなめた苦痛の味をニガヨモギにたとえました。その苦みを味わいながら、神のあわれみを味わうことを望み(哀歌3章21節)、その希望がますます新しく、大きく成長していきました(哀歌3章23節)。
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)