人間の要素にはいくつかの見方があります。それぞれの要素に分類することができるかもしれませんが、人間として生きるためにはすべての要素が不可欠であり、不要な要素であるとして切り捨てることはできません。
「主なる神は土のちりで人を造り、命の息をその鼻に吹きいれられた。そこで人は生きた者となった。」(創世記2:7)人間が死を迎えると、人間の要素はそれぞれの出所に帰っていきます。「ちりは、もとのように土に帰り、霊はこれを授けた神に帰る。」(伝道12:7)
聖書の神は、人間のすべての要素を含んだ、全人格的な祝福を賜ります。「あなたがたの霊と心とからだとを完全に守って…下さるように。」(テサロニケ第一5:23)それとともに、それぞれの要素を大事に取り扱うように教えています。「油断することなく、あなたの心を守れ、命の泉は、これから流れ出るからである。」(箴言4:23)
私たちの体は死を経て必ず滅びます。神は人間に体が必要であることをご存じであり、新しい体を用意しておられます(コリント第一15:35-58)。「あなたがたは、古き人をその行いと一緒に脱ぎ捨て、造り主のかたちに従って新しくされ、真の知識に至る新しき人を着たのである。」(コロサイ3:9-10)
参考資料:
日本聖書協会「聖書 口語訳」1955年版
マイヤー・パールマン「聖書の教理(上)」福音出版社(1981年)