エペソ5:14-215:14 明らかにされたものは皆、光となるのである。だから、こう書いてある、「眠っている者よ、起きなさい。死人のなかから、立ち上がりなさい。そうすれば、キリストがあなたを照すであろう」。5:15 そこで、あなたがたの歩きかたによく注意して、賢くない者のようにではなく、賢い者のように歩き、5:16 今の時を生かして用いなさい。今は悪い時代なのである。5:17 だから、愚かな者にならないで、主の御旨がなんであるかを悟りなさい。5:18 酒に酔ってはいけない。それは乱行のもとである。むしろ御霊に満たされて、5:19 詩とさんびと霊の歌とをもって語り合い、主にむかって心からさんびの歌をうたいなさい。5:20 そしてすべてのことにつき、いつも、わたしたちの主イエス・キリストの御名によって、父なる神に感謝し、5:21 キリストに対する恐れの心をもって、互に仕え合うべきである。
聖書は「神は光」(ヨハネ第一1:5)であると言い、光のたとえによって神を説明しています。「光はあらゆる善意と正義と真実との実を結ばせるものである」(エペソ5:9)
一方、私たち人間は光でなくやみ、すなわち神と異なる存在であると聖書は語ります。しかし、「以前はやみであったが、今は主にあって光となっている」(エペソ5:8)と言われます。光なる神を信じ、従うことで「光の子」(エペソ5:8)として歩むことができると聖書は教えます。「立ち上がりなさい。そうすれば、キリストがあなたを照らすであろう」(:14)
光は知恵をも意味します。やみ路を照らす光のように、神は暗い人生に光を照らし、正しい人生を歩ませます(:15)。「時を生かして用いなさい」(:16)とは、悪に頼らず正義によって生きることを勧める言葉です。聖書は乱行を戒めます(:18)。
神の光に照らされた心は神の知恵に満たされ、罵りではなくさんび(:19)、感謝(:20)の言葉があふれるようになります。「互に仕え合う」(:21)ことこそキリスト教の最高の美徳です。
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)