2021/12/13

2021年12月19日の聖書日課

(写真:ナンテン)
ローマ1:1-7
 1:1 キリスト・イエスの僕、神の福音のために選び別たれ、召されて使徒となったパウロから――
 1:2 この福音は、神が、預言者たちにより、聖書の中で、あらかじめ約束されたものであって、
 1:3 御子に関するものである。御子は、肉によればダビデの子孫から生れ、
 1:4 聖なる霊によれば、死人からの復活により、御力をもって神の御子と定められた。これがわたしたちの主イエス・キリストである。
 1:5 わたしたちは、その御名のために、すべての異邦人を信仰の従順に至らせるようにと、彼によって恵みと使徒の務とを受けたのであり、
 1:6 あなたがたもまた、彼らの中にあって、召されてイエス・キリストに属する者となったのである――
 1:7 ローマにいる、神に愛され、召された聖徒一同へ。
 わたしたちの父なる神および主イエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/12/12

聖書の植物~マンドレイク

 
「さてルベンは麦刈りの日に野に出て、
野で恋なすびを見つけ、
それを母レアのもとに持ってきた。」
(創世記30章14節)

 マンドレイクは、地中海沿岸等に自生するナス科の植物です。マンドレイクは英語名であり、ラテン語では「マンドラゴラ」、日本語では「恋なすび」と言います。古来、魔術的な伝説を伴う植物で、聖書の中では媚薬としての効果が期待されているようです(雅歌7章13節)。
 不妊に悩んだ女性たちの間に「恋なすび」を巡る争いが起きました。しかし、新しい命を授かることは人の思惑によるのではなく、命を与える神によることが示されました(創世記30章22節)。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/12/06

2021年12月12日の聖書日課

(写真:ネリネ)
詩篇85:8-13
 85:8 わたしは主なる神の語られることを聞きましょう。
主はその民、その聖徒、
ならびにその心を主に向ける者に、
平和を語られるからです。
 85:9 まことに、その救は神を恐れる者に近く、
その栄光はわれらの国にとどまるでしょう。
 85:10 いつくしみと、まこととは共に会い、
義と平和とは互に口づけし、
 85:11 まことは地からはえ、
義は天から見おろすでしょう。
 85:12 主が良い物を与えられるので、
われらの国はその産物を出し、
 85:13 義は主のみ前に行き、
その足跡を道とするでしょう。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/12/05

聖書の植物~サフラン

 「あなたの産み出す物は…さふらん…
およびすべての尊い香料である。」
(雅歌4章13~14節)

 サフランは、春の花であるクロッカスに近縁な植物で、秋の終わりに紫色の花を咲かせます。赤く長いめしべから、香辛料や黄色の染料となるパウダーを採取します。
 サフランが産み出すパウダーは、古代から現代に至るまで希少価値の高いものです。そのように重要で尊い「あなた」に心を奪われた(イザヤ43章3節、雅歌4章9節)、そう語りかける聖書の「愛」は真剣なものです。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/12/01

2021年12月5日の聖書日課

(写真:ピラカンサ)
エレミヤ36:1-10
 36:1 ユダの王ヨシヤの子エホヤキムの四年に主からこの言葉がエレミヤに臨んだ、
 36:2 「あなたは巻物を取り、わたしがあなたに語った日、すなわちヨシヤの日から今日に至るまで、イスラエルとユダと万国とに関してあなたに語ったすべての言葉を、それにしるしなさい。
 36:3 ユダの家がわたしの下そうとしているすべての災を聞いて、おのおのその悪い道を離れて帰ることもあろう。そうすれば、わたしはそのとがとその罪をゆるすかも知れない」。
 36:4 そこでエレミヤはネリヤの子バルクを呼んだ。バルクはエレミヤの口述にしたがって、主が彼にお告げになった言葉をことごとく巻物に書きしるした。
 36:5 そしてエレミヤはバルクに命じて言った、「わたしは主の宮に行くことを妨げられている。
 36:6 それで、あなたが行って、断食の日に主の宮で、すべての民が聞いているところで、あなたがわたしの口述にしたがって、巻物に筆記した主の言葉を読みなさい。またユダの人々がその町々から来て聞いているところで、それを読みなさい。
 36:7 彼らは主の前に祈願をささげ、おのおのその悪い道を離れて帰ることもあろう。主がこの民に対して宣告された怒りと憤りは大きいからである」。
 36:8 こうしてネリヤの子バルクはすべて預言者エレミヤが自分に命じたように、主の宮で、その巻物に書かれた主の言葉を読んだ。
 36:9 ユダの王ヨシヤの子エホヤキムの五年九月、エルサレムのすべての民と、ユダの町々からエルサレムに来たすべての民とは、主の前に断食を行うべきことを告げ示された。
 36:10 バルクは主の宮の上の庭で、主の宮の新しい門の入口のかたわらにある書記シャパンの子であるゲマリヤのへやで、巻物に書かれたエレミヤの言葉をすべての民に読み聞かせた。 

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/11/28

聖書の植物~イナゴマメ

「彼は、豚の食べるいなご豆で腹を満たしたいと
思うほどであったが、何もくれる人はなかった。」
(ルカ15章16節)

 イナゴマメは地中海沿岸原産の植物です。新約聖書のギリシャ語では「ケラティオン(角豆)」と言います。豆のさやに甘みがあり、古代から甘味料や家畜のえさとして用いられました。英語では「キャロブ(carob)」と言い、栄養豊富な健康食品として注目されています。
 キリストのたとえ話(ルカ15章11~32節)の放蕩息子が飢えた時に目に止まったものが、家畜のえさであったイナゴマメでした。それは、有用であるにも関わらず軽んじられた、家出した放蕩息子自身の姿を表すものでした。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/11/22

2021年11月28日の聖書日課

(写真:ダイモンジソウ)
マルコ13:31-37
 13:31 天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は滅びることがない。
 13:32 その日、その時は、だれも知らない。天にいる御使たちも、また子も知らない、ただ父だけが知っておられる。
 13:33 気をつけて、目をさましていなさい。その時がいつであるか、あなたがたにはわからないからである。
 13:34 それはちょうど、旅に立つ人が家を出るに当り、その僕たちに、それぞれ仕事を割り当てて責任をもたせ、門番には目をさましておれと、命じるようなものである。
 13:35 だから、目をさましていなさい。いつ、家の主人が帰って来るのか、夕方か、夜中か、にわとりの鳴くころか、明け方か、わからないからである。
 13:36 あるいは急に帰ってきて、あなたがたの眠っているところを見つけるかも知れない。
 13:37 目をさましていなさい。わたしがあなたがたに言うこの言葉は、すべての人々に言うのである」。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)