2021/10/03

聖書の植物~ワタ

「そこには白綿布の垂幕と青色のとばりとがあって、
紫色の細布のひもで銀の輪および大理石の柱に
つながれていた。」(エステル1章6節)

 ワタはインド、メキシコ等の熱帯地域の原産で、種の表面から生じる綿毛が綿布の素材となり、種そのものからも食用油が採れます。衣服に亜麻布を用いていた古代イスラエル人は、東方の国から輸入された綿布の軽さ、柔らかさに驚きました。
 旧約聖書のエステル記は、イスラエルの東方、アケメネス朝ペルシャ帝国で活躍したエステルたちユダヤ人の物語です。白綿布等の異国の王宮の豪華絢爛さの影で、ユダヤ人の信仰と神の見えざる御手のわざを垣間見ることができます。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/09/27

2021年9月26日(日) 八木原神学生実習終了

八木原海神学生(写真右)

  2021年4月から9月にかけて、中央聖書神学校の八木原海神学生(3分メッセージ)が毎週日曜日、教会実習のため志村キリスト教会に来られました。コロナ禍の様々な課題を共有して、志村教会の兄弟姉妹とともに最善を尽くして奉仕してくれました。あっという間の6ヶ月間、名残惜しくもお別れしました。卒業後は牧師として再会できますように、学びの祝福をお祈りします。

2021年10月3日の聖書日課

(写真:ススキ)

ヨシュア6:1-5
 6:1 さてエリコは、イスラエルの人々のゆえに、かたく閉ざして、出入りするものがなかった。
 6:2 主はヨシュアに言われた、「見よ、わたしはエリコと、その王および大勇士を、あなたの手にわたしている。
 6:3 あなたがた、いくさびとはみな、町を巡って、町の周囲を一度回らなければならない。六日の間そのようにしなければならない。
 6:4 七人の祭司たちは、おのおの雄羊の角のラッパを携えて、箱に先立たなければならない。そして七日目には七度町を巡り、祭司たちはラッパを吹き鳴らさなければならない。
 6:5 そして祭司たちが雄羊の角を長く吹き鳴らし、そのラッパの音が、あなたがたに聞える時、民はみな大声に呼ばわり、叫ばなければならない。そうすれば、町の周囲の石がきは、くずれ落ち、民はみなただちに進んで、攻め上ることができる」。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/09/26

聖書の植物~ブドウ


「わたしはまことのぶどうの木、
わたしの父は農夫である。」
(ヨハネ15章1節)

ブドウは最古の栽培植物の一つです(創世記9章20節)。イスラエルの乾燥した気候はブドウ栽培に適していて、甘い良質のブドウが生産されてきました。生食、干しブドウ、ワイン等、イスラエルの食卓を一年中賑わせています。
 古代から様々な栽培技術を活用して、農夫は良質な果実を得るために常に注意深く手入れを行います(イザヤ5章2節)。神は私たちを、ブドウを育てる農夫のように日々清められ(ヨハネ15章2節)、命の源なるキリストに接ぎ木されて育んでくださいます(ヨハネ15章5節)。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)


 

2021/09/20

2021年9月26日の聖書日課

 (写真:ソバ)

テサロニケ第二3:6-13
 3:6 兄弟たちよ。主イエス・キリストの名によってあなたがたに命じる。怠惰な生活をして、わたしたちから受けた言伝えに従わないすべての兄弟たちから、遠ざかりなさい。
 3:7 わたしたちに、どうならうべきであるかは、あなたがた自身が知っているはずである。あなたがたの所にいた時には、わたしたちは怠惰な生活をしなかったし、
 3:8 人からパンをもらって食べることもしなかった。それどころか、あなたがたのだれにも負担をかけまいと、日夜、労苦し努力して働き続けた。
 3:9 それは、わたしたちにその権利がないからではなく、ただわたしたちにあなたがたが見習うように、身をもって模範を示したのである。
 3:10 また、あなたがたの所にいた時に、「働こうとしない者は、食べることもしてはならない」と命じておいた。
 3:11 ところが、聞くところによると、あなたがたのうちのある者は怠惰な生活を送り、働かないで、ただいたずらに動きまわっているとのことである。
 3:12 こうした人々に対しては、静かに働いて自分で得たパンを食べるように、主イエス・キリストによって命じまた勧める。
 3:13 兄弟たちよ。あなたがたは、たゆまずに良い働きをしなさい。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/09/19

聖書の植物~イチジクグワ

「それでイエスを見るために、前の方に走って行って、
いちじく桑の木に登った。」(ルカ19章4節)


 イチジクグワとは、イチジクに近縁であるクワ科の植物です。イチジクに似た実をつけ、クワに似た葉を持っています。東アフリカが原産地で、エジプトを経てイスラエルに導入されました。実が食用となるほか、軽い木材として利用できるため、イスラエルで盛んに植林されました(列王紀上10章27節)。
 イチジクグワの木は枝をたくさん出す性質があり、木登りにうってつけです。取税人のザアカイはイエス・キリストを一目見たいと思い、この木の上に登りました。そして、お金よりも価値のある神の救いを得ることができました(ルカ19章9節)。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/09/13

2021年9月19日の聖書日課

(写真:オシロイバナ)

マタイ19:16-22
 19:16 すると、ひとりの人がイエスに近寄ってきて言った、「先生、永遠の生命を得るためには、どんなよいことをしたらいいでしょうか」。
 19:17 イエスは言われた、「なぜよい事についてわたしに尋ねるのか。よいかたはただひとりだけである。もし命に入りたいと思うなら、いましめを守りなさい」。
 19:18 彼は言った、「どのいましめですか」。イエスは言われた、「『殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証を立てるな。
 19:19 父と母とを敬え』。また『自分を愛するように、あなたの隣り人を愛せよ』」。
 19:20 この青年はイエスに言った、「それはみな守ってきました。ほかに何が足りないのでしょう」。
 19:21 イエスは彼に言われた、「もしあなたが完全になりたいと思うなら、帰ってあなたの持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に宝を持つようになろう。そして、わたしに従ってきなさい」。
 19:22 この言葉を聞いて、青年は悲しみながら立ち去った。たくさんの資産を持っていたからである。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)