「われわれは思い起すが、エジプトでは、
ただで、魚を食べた。きゅうりも、すいかも、
にらも、たまねぎも、そして、にんにくも。」
民数記11章5節
ただで、魚を食べた。きゅうりも、すいかも、
にらも、たまねぎも、そして、にんにくも。」
民数記11章5節
スイカは、アフリカ原産のウリ科のつる植物で、古代エジプトの壁画に描かれ、ピラミッドから種が発掘されているように、古い歴史を持つ野菜です。乾燥地帯では貴重な水分源でもありました。当時のスイカは現代の日本で見られるような赤くて甘いものではなく、食材としては種が主とされていました。
約束の地を目指して荒野を旅するイスラエル人たちは、エジプトでの生活を思い出して不平を言いました。このことによって彼らは神の約束を軽んじ、天からの恵みであるマナをけなしました(民数記11章6節)。神は彼らの態度に怒りを発し、彼らは自らのけなした神の約束も天からの恵みも失ってしまいました(民数記11章33節)。
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)