2022/04/17

聖書の植物~カラシナ

(写真:クロガラシ)

「神の国を何に比べようか。
また、どんな譬で言いあらわそうか。
それは一粒のからし種のようなものである。」
(マルコ4章30~31節)

 からし種は、カラシナとその近縁種の種子です。辛子や食用油の原料となり、葉も食用とされます。春に十字形の黄色い花が野原を彩ります。イスラエルでは、カラシナの近縁種であるクロガラシやシロガラシが自生しています。
 春の盛りのありふれた光景から、キリストは神の国の繁栄を言いあらわしました。神の支配に従う者には、このような繁栄が約束されています(エゼキエル17章23節)。「聞く耳のある者は聞くがよい」(マルコ4章23節)とキリストは語っています。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)