2023/01/01

2023年1月1日3分メッセージ



 ルカ2章31節、32節をお読みします。
この救はあなたが万民のまえにお備えになったもので、異邦人を照す啓示の光、み民イスラエルの栄光であります

 志村キリスト教会では、過ぎる2022年もイエス・キリストの栄光に輝いたクリスマスを迎え、今日、喜びの中で2023年を迎えることができました。クリスマスは正に聖書の言葉が明らかにしている通りの出来事です。「暗やみの中に歩んでいた民は大いなる光を見た。暗黒の地に住んでいた人々の上に光が照った。」(イザヤ9章2節)
 キリストの誕生から八日が過ぎ、両親は御使の告げたとおりに幼な子をイエスと名づけ、聖書の教えに従って(レビ記12章)幼な子の初宮参りのためエルサレムの神殿に上りました。そこで彼らはシメオンやアンナという人々に会い、キリストに関わる啓示の言葉を受けたのでした(ルカ2章21~38節)。彼らとの出会いは偶然ではなく、神の霊である聖霊の導きによることでした(ルカ2章26節)。聖霊に導かれる人々は平和の道に導かれ(ルカ1章79節)、まことの道へと導かれます(ヨハネ16章13節)。
 イエス・キリストは、暗やみにさまよう私たちに光を照らし、私たちを正しい道へと導くためにこの世に来られました。新しい年の始まりにあたり、行くべき道を示す正しい教えに従って一歩を踏み出してまいりましょう。キリストは言われます。「わたしは道であり、真理であり、命である。」(ヨハネ14章6節)

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。私たちは今日、生かされ、支えられて新しい年を迎えることができました。私たちの目の前に踏み出すべき道が備えられていることを信じ、感謝いたします。どうぞ私たちの行くべき道に光を照らし(詩篇119篇105節)、まだ見ぬ新しい道に踏み出す勇気を与えてください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023年1月1日の聖書日課

(写真:ハボタン)

ルカ2:25-32
 2:25 その時、エルサレムにシメオンという名の人がいた。この人は正しい信仰深い人で、イスラエルの慰められるのを待ち望んでいた。また聖霊が彼に宿っていた。
 2:26 そして主のつかわす救主に会うまでは死ぬことはないと、聖霊の示しを受けていた。
 2:27 この人が御霊に感じて宮にはいった。すると律法に定めてあることを行うため、両親もその子イエスを連れてはいってきたので、
 2:28 シメオンは幼な子を腕に抱き、神をほめたたえて言った、
 2:29 「主よ、今こそ、あなたはみ言葉のとおりに
この僕を安らかに去らせてくださいます、
 2:30 わたしの目が今あなたの救を見たのですから。
 2:31 この救はあなたが万民のまえにお備えになったもので、
 2:32 異邦人を照す啓示の光、
み民イスラエルの栄光であります」。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

讃美歌21・24「たたえよ主の民」

たたえよ 主の民
みつかいと共に
恵みにあふれる
父 子 聖霊を
アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2022/12/25

2022年12月25日3分メッセージ



 テトス2章11節から13節までをお読みします。
すべての人を救う神の恵みが現れた。そして、わたしたちを導き、不信心とこの世の情欲とを捨てて、慎み深く、正しく、信心深くこの世で生活し、祝福に満ちた望み、すなわち、大いなる神、わたしたちの救主キリスト・イエスの栄光の出現を待ち望むようにと、教えている。

 クリスマスは、救い主キリスト・イエスが生まれてこの世に現れたことを祝う祭りです。クリスマスの様々な飾りつけはキリストの出現を示す、いわば視覚教材として用いられてきました。
 その本来のクリスマスの意義を深く鑑みると、クリスマスにふさわしい祝い方があることに気づかされます。それは、ただ楽しければ良いというものではなく、喜びの中にも「慎み深く、正しく、信心深く」祝うことが必要ですし、何よりも「神の恵み」を表現して伝えるクリスマスでなくてはなりません。
 世の中にあふれているクリスマスは、暗く寂しい冬の季節に陽気な雰囲気を伝えているかもしれません。しかしそれだけではない、神の恵みを伝えるクリスマスを世界各地のキリスト教会では毎年大切に守り続けています。
 「見よ、彼らが東方で見た星が、彼らより先に進んで、幼な子のいる所まで行き、その上にとどまった。彼らはその星を見て、非常な喜びにあふれた。そして、家にはいって、母マリヤのそばにいる幼な子に会い、ひれ伏して拝み、また、宝の箱をあけて、黄金・乳香・没薬などの贈り物をささげた。」(マタイ2章9~11節)
 今年のクリスマスは、主役であるイエス・キリストが中心のクリスマスを祝うことができますように。「祝福に満ちた望み」にあふれたクリスマスを迎えられますよう、キリストの祝福をお祈りいたします。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。私たちは今年も喜ばしいクリスマスを迎えることができました。喜びと感謝とともに、慎み深く、正しい心でクリスマスを祝うことができますように。クリスマスを通して、神の恵みを豊かに味わうことができますように。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

讃美歌21・252「羊は眠れり」

1)羊は眠れり 草の床に
冴えゆく冬の夜 霜も見えつ
はるかに響くは 風か 水か
否とよ み使い 歌うみ歌

2)真昼に劣らぬ くしき光
み空のかなたに 照りかがやく
救いをもたらす 神の御子の
生まれし喜び 告ぐる星か

3)天(あめ)には栄え 神にあれや
土には穏やか 人にあれ と
昔のしらべを 今にかえし
歌えや友らよ 声もたかく

アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2022/12/19

2022年12月25日の聖書日課

(写真:ヤドリギ)

テトス2:11-15
 2:11 すべての人を救う神の恵みが現れた。
 2:12 そして、わたしたちを導き、不信心とこの世の情欲とを捨てて、慎み深く、正しく、信心深くこの世で生活し、
 2:13 祝福に満ちた望み、すなわち、大いなる神、わたしたちの救主キリスト・イエスの栄光の出現を待ち望むようにと、教えている。
 2:14 このキリストが、わたしたちのためにご自身をささげられたのは、わたしたちをすべての不法からあがない出して、良いわざに熱心な選びの民を、ご自身のものとして聖別するためにほかならない。
 2:15 あなたは、権威をもってこれらのことを語り、勧め、また責めなさい。だれにも軽んじられてはならない。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2022/12/18

2022年12月18日3分メッセージ



 コリント第一1章30節、31節をお読みします。
キリストは神に立てられて、わたしたちの知恵となり、義と聖とあがないとになられたのである。それは、「誇る者は主を誇れ」と書いてあるとおりである。

 この頃、街中を歩いたり、テレビを見たりしていると、クリスマスの飾り付けを目にしたり、クリスマスソングを耳にしたりします。日本ではクリスマスが最も活用されているのは、教会よりも企業の宣伝においてであるかもしれません。
 しかし、教会における本来のクリスマスでも、様々なクリスマス飾りや賛美歌はクリスマスの到来を告げ知らせるため、クリスマスの宣伝のために用いられています。クリスマスに関わる様々な習慣は、多くの人々に伝えるべき深いメッセージが込められています。
 「見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える。きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。」(ルカ2章10~11節)
 クリスマスのメッセージは、最初に羊飼たちに伝えられました(ルカ2章8節)。二千年前のイスラエルでは、羊飼たちは「身分の低い者」、「軽んじられている者」でした(コリント第一1章28節)。本来のクリスマスの宣伝は、権力者やお金持ちに向けられたものではなく(コリント第一1章26節)、むしろ「この世の弱い者を選び」(コリント第一1章27節)、この世のものではない、天からの大きな喜びを伝えたのでした。
 今年のクリスマスも喜びの賛美歌をご一緒に歌いましょう。「いと高きところでは、神に栄光があるように、地の上では、み心にかなう人々に平和があるように」(ルカ2章14節)。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。クリスマスの知らせは、私たちに大きな喜びと平和のメッセージを伝えています。私たちもこの喜びの輪に加わることができますように。私たちに喜びのメッセージが伝えられたことに感謝しつつ、天から受けた祝福を自らの誇りとすることができますように。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)