マタイ13:54-58
13:54 そして郷里に行き、会堂で人々を教えられたところ、彼らは驚いて言った、「この人は、この知恵とこれらの力あるわざとを、どこで習ってきたのか。
13:55 この人は大工の子ではないか。母はマリヤといい、兄弟たちは、ヤコブ、ヨセフ、シモン、ユダではないか。
13:56 またその姉妹たちもみな、わたしたちと一緒にいるではないか。こんな数々のことを、いったい、どこで習ってきたのか」。
13:57 こうして人々はイエスにつまずいた。しかし、イエスは言われた、「預言者は、自分の郷里や自分の家以外では、どこででも敬われないことはない」。
13:58 そして彼らの不信仰のゆえに、そこでは力あるわざを、あまりなさらなかった。
イエス・キリストは郷里のナザレ(マタイ2:23)に行き、会堂で礼拝する人々に向かって説教をしました。ナザレの人々は、山上の説教を聞いた人々と同じように驚きました(マタイ7:28)。彼らはキリストの教えの深さを頭では理解し、キリストが行った奇蹟をも見聞きしていました。しかし、ナザレの人々はキリストを信じませんでした(:57-58)。彼らは今日の私たち以上にキリストの身近にいて、キリストの家族関係まで詳細に知っていたにも関わらず…(:55-56)。
キリストの誕生を祝うクリスマスは、日本でも身近な年中行事の一つです。しかし、クリスマスの中心的な意義について、どれほど理解されているでしょうか。クリスマスに秘められた大切な教え、その奇蹟について、はたから眺めているのではなく、自ら飛び込んでその醍醐味を味わってみませんか。「恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える。」(ルカ2:10)
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)