イザヤ2:2-5
2:2 終りの日に次のことが起る。
主の家の山は、
もろもろの山のかしらとして堅く立ち、
もろもろの峰よりも高くそびえ、
すべて国はこれに流れてき、
2:3 多くの民は来て言う、
「さあ、われわれは主の山に登り、
ヤコブの神の家へ行こう。
彼はその道をわれわれに教えられる、
われわれはその道に歩もう」と。
律法はシオンから出、
主の言葉はエルサレムから出るからである。
2:4 彼はもろもろの国のあいだにさばきを行い、
多くの民のために仲裁に立たれる。
こうして彼らはそのつるぎを打ちかえて、すきとし、
そのやりを打ちかえて、かまとし、
国は国にむかって、つるぎをあげず、
彼らはもはや戦いのことを学ばない。
2:5 ヤコブの家よ、
さあ、われわれは主の光に歩もう。
預言者イザヤが「終りの日」、つまり終末の時代の預言を語りました(イザヤ2:1)。終りの日とは、すべてが終り、無くなってしまう日ではありません。終りの日に新しい事が起き、新しい神の業が行われると預言で語られています(:2)。
クリスマスは一年の「終りの日」であり、「始まりの日」でもあります。最も暗やみに包まれる季節(冬至)に、キリストがいのちの源として、「主の光」(:5)として私たちに与えられました。
川は、高い山の頂から低い海の底に向けて流れて行きます。終りの日に起きる奇跡、それは主の山に向けて川が遡るように、もろもろの国の民が主の山、エルサレムに流れてくることです。それは、人々が神のみことばに自ら行くべき道を(:3)、光を(:5)見出したからです。神が教える道は平和の道です(:4)。「さあ、われわれは主の光に歩もう。」(:5)
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)