国と力と栄えは、とこしえにあなたのものだからです。
アーメン。(マタイ6章13節)
「国と力と栄え」は、古今問わず多くの人々が手に入れようと追い求めているものです。しかし「主の祈り」は、それらのものを「天にいます私たちの父」(マタイ6章9節)である神のものである、という信仰を告白して、祈りを閉じています。
聖書の神はこのように宣言しています。「わたしはアルファであり、オメガである。最初であり、最後である。初めであり、終わりである。」(黙示録22章13節)あらゆる人が追い求めているもの、また必要としているもののすべては、天地創造の神によって備えられ、完成されます。この神が私たちの祈りを聞き届けてくださる、という確信して祈ることができます。
「絶えず祈りなさい」(テサロニケ第一5章17節)と勧められています。それは、「あなたがたのうちに良い働きを始められた方は、キリスト・イエスの日が来るまでにそれを完成させてくださる」(ピリピ1章6節)からです。「あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ、主はそれをなしとげ」(詩篇37篇5節、口語訳)てくださるとも言われています。
ですから、「主の祈り」を絶えず祈りましょう。今まで祈ったすべての言葉を、私たちの父なる神様は聞き届けてくださいます。「それで私たちは、この方によって『アーメン。』と言い、神に栄光を帰するのです。」(コリント第二1章20節)
(日本聖書刊行会『新約聖書 新改訳』1965年版)
※詩篇37篇5節のみ、日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版