エンゲデのぶどう園にある
ヘンナ樹の花ぶさのようです。」
雅歌1章14節
ヘンナ(ヘナ)は、北アフリカからインドにかけての丘陵地に育つミソハギ科の常緑低木で、春に白い花を咲かせます。古代より、葉から採れる赤い染料が化粧品として用いられてきました。現代でも同じようにマニキュアやヘアダイの原料として人気があります。
雅歌は、恋人たちがお互いを称え合う歌です(雅歌1章4節)。死海のほとりのオアシスであるエンケデは、まさに人々に憩いを与え、最高級の産物をもたらしました。愛する者たちが共にいる所はどこでも、砂漠からオアシスに変わります(雅歌1章16節)。
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)