2022/07/10

聖書の植物~ヒソプ

(写真:マジョラム・シリアカ)

「ヒソプをもって、わたしを清めてください、
わたしは清くなるでしょう。」
詩篇51篇7節

 聖書の「ヒソプ」とは、中東原産のハーブである「マジョラム・シリアカ」を意味します。岩地に育つ低木で、夏に小さな白い花を咲かせます。独特の芳香があり、食事の風味づけに用いられるほか、過越の祭り(出エジプト12章22節)などの儀式で用いられるイスラエル人にとって重要な植物です。
 ヒソプは清めの儀式(レビ14章)に用いられることから、「罪からの清め」(詩篇51篇2節)、また罪赦された者の「悔いた心」(詩篇51篇17節)、「謙遜」の象徴として聖書で歌われています。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)