2022/06/05

聖書の植物~オリーブ


 「はとは夕方になって彼のもとに帰ってきた。
見ると、そのくちばしには、
オリブの若葉があった。」
(創世記8章11節)

 オリーブ(オリブ)は、地中海沿岸原産の常緑樹です。木材として利用されるほか、実が食用となり、オリーブ油の原料となるため、イスラエルを始めとする地中海世界の人々の生活を支える極めて重要な植物です(申命記8章8節)。日本でも観葉植物として、特徴的な長円形の葉を各地で見ることができます。
 オリーブは鳩とともに、聖書に平和の象徴として記されています。神の怒りの大洪水の後、鳩はオリーブの若枝に休みを得、人々は生活再建の希望をオリーブの若木に見ました(詩篇128篇3節)。
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)