2022/10/10

2022年10月16日の聖書日課

(写真:コウヤボウキ)

イザヤ25:1-9
 25:1 主よ、あなたはわが神、
わたしはあなたをあがめ、み名をほめたたえる。
あなたはさきに驚くべきみわざを行い、
いにしえから定めた計画を
真実をもって行われたから。
 25:2 あなたは町を石塚とし、堅固な町を荒塚とされた。
外国人のやかたは、もはや町ではなく、
とこしえに建てられることはない。
 25:3 それゆえ、強い民はあなたを尊び、
あらぶる国々の町はあなたを恐れる。
 25:4 あなたは貧しい者のとりでとなり、
乏しい者の悩みのときのとりでとなり、
あらしをさける避け所となり、
熱さをさける陰となられた。
あらぶる者の及ぼす害は、
石がきを打つあらしのごとく、
 25:5 かわいた地の熱さのようだからである。
あなたは外国人の騒ぎをおさえ、
雲が陰をもって熱をとどめるように
あらぶる者の歌をとどめられる。
 25:6 万軍の主はこの山で、すべての民のために肥えたものをもって祝宴を設け、久しくたくわえたぶどう酒をもって祝宴を設けられる。すなわち髄の多い肥えたものと、よく澄んだ長くたくわえたぶどう酒をもって祝宴を設けられる。
 25:7 また主はこの山で、すべての民のかぶっている顔おおいと、すべての国のおおっているおおい物とを破られる。
 25:8 主はとこしえに死を滅ぼし、主なる神はすべての顔から涙をぬぐい、その民のはずかしめを全地の上から除かれる。これは主の語られたことである。
 25:9 その日、人は言う、「見よ、これはわれわれの神である。わたしたちは彼を待ち望んだ。彼はわたしたちを救われる。これは主である。わたしたちは彼を待ち望んだ。わたしたちはその救を喜び楽しもう」と。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2022/10/09

モーセの十戒 第二戒



 モーセの十戒の第二の戒め、出エジプト20章4節をお読みします。
あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。

 「刻んだ像を造ってはならない」ということ、すなわち偶像礼拝の禁止は、十戒の第一の戒めに続くものです。聖書の神は、私たち人間が見ることのできないお方ですので、偶像のような見える形で表すことができません。しかし、神ご自身が御言葉、すなわち聖書の言葉をもって自己表現されたので、私たちも神を知ることができます(申命記4章12節)。
 他の宗教では、神の像や仏像など様々な形を造り出し、それらの神々の像を拝んでいます。しかし、それらの像は人間の作品に過ぎません。決して、神々の像が自ら声を上げて、自己表現しているわけではありません(ハバクク2章18節)。
 聖書の神は、人の手で表現できるような小さな存在ではありません。そのような別物の神を造り出そうとする人に、神のねたみは向けられます(出エジプト20章5節)。むしろ、神は御言葉をもって私たちに、本物の神とはどのようなお方かを示されます。私たちは神からのメッセージを素直に受け取る者になりたいと思います。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。私たち人間は、自らの力で対処できる程度の大きさで、物事を判断しがちです。しかし、神は人間の器に収まるような小さな存在ではないことを認めます。神ご自身が声を上げて表された、大きな神の愛に素直に従うことができますように。
 イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2022/10/08

讃美歌21・210「来る朝ごとに」

1)来る朝ごとに 朝日とともに
神の光を 心にうけて
みいつくしみを 新たにさとる

2)来る朝ごとに 言葉とわざを
きよめ分かちて 御前にささげん
ただ御栄えを 示させたまえ

3)来る朝ごとに 罪きよめられ
ただひたすらに 人を愛して
神に近づく 歩みをつづけん

4)来る朝ごとに ささぐる祈り
今日のひと日を 正しく歩み
きよき休みに 至らせたまえ

アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2022/10/03

2022年10月9日の聖書日課

(写真:トリカブト)

詩篇43篇
 43:1 神よ、わたしをさばき、
神を恐れない民にむかって、
わたしの訴えをあげつらい、
たばかりをなすよこしまな人から
わたしを助け出してください。
 43:2 あなたはわたしの寄り頼む神です。
なぜわたしを捨てられたのですか。
なぜわたしは敵のしえたげによって
悲しみ歩くのですか。
 43:3 あなたの光とまこととを送ってわたしを導き、
あなたの聖なる山と、あなたの住まわれる所に
わたしをいたらせてください。
 43:4 その時わたしは神の祭壇へ行き、
わたしの大きな喜びである神へ行きます。
神よ、わが神よ、
わたしは琴をもってあなたをほめたたえます。
 43:5 わが魂よ、何ゆえうなだれるのか。
何ゆえわたしのうちに思いみだれるのか。
神を待ち望め。
わたしはなおわが助け、
わが神なる主をほめたたえるであろう。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2022/10/02

モーセの十戒 第一戒



 モーセの十戒の第一の戒め、出エジプト20章3節をお読みします。
あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない。

 中東のイスラエル人の宗教が母体であるキリスト教は、ただひとりの神のみを信じる信仰に立ちます。モーセの時代の中東世界では、様々な民族がそれぞれ独自の神を信仰していました。イスラエル人が奴隷の身から抜け出したエジプトでは、自然現象の神、獣の神、死後の世界の神など、日本と同じ八百万の神々がありました。
 モーセの時代の前、エジプトでは諸々の神々の頂点に太陽の神が据えられ、エジプトの王パロが神の祭司として君臨し、イスラエル人に重い労役を課しました(出エジプト1章8~14節)。聖書の神は、このエジプトで奴隷であったイスラエル人を導き出して自由と解放を与えた、救いの神です(出エジプト20章2節)。
 この第一の戒めは、私たちを多くの厳しい支配の力から解放し、ただひとりの救いの神のみを信じることを命じています。神が唯一であるからこそ、私たちは「心をつくし、精神をつくし、力をつくして」ひとりの神に集中して信仰することができます(申命記6章4~5節)。神は真心を込めて愛する者に、愛をもって豊かに報いてくださいます(出エジプト20章6節)。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。あなたは私たちを愛するがゆえに、私たちの祈りを聞かれ、私たちを苦しめる様々な力から救い出してくださいます。私たちはただひとりの神を信じます。何ものにも勝る大きな力をもて、日々私たちの歩みを支え、導いてください。
 イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2022/10/01

2022年10月2日の聖書日課

(写真:ミゾソバ)

マルコ14:12-17
 14:12 除酵祭の第一日、すなわち過越の小羊をほふる日に、弟子たちがイエスに尋ねた、「わたしたちは、過越の食事をなさる用意を、どこへ行ってしたらよいでしょうか」。
 14:13 そこで、イエスはふたりの弟子を使いに出して言われた、「市内に行くと、水がめを持っている男に出会うであろう。その人について行きなさい。
 14:14 そして、その人がはいって行く家の主人に言いなさい、『弟子たちと一緒に過越の食事をする座敷はどこか、と先生が言っておられます』。
 14:15 するとその主人は、席を整えて用意された二階の広間を見せてくれるから、そこにわたしたちのために用意をしなさい」。
 14:16 弟子たちは出かけて市内に行って見ると、イエスが言われたとおりであったので、過越の食事の用意をした。
 14:17 夕方になって、イエスは十二弟子と一緒にそこに行かれた。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

讃美歌21・358「小羊をばほめたたえよ」

1)小羊をば ほめたたえよ
妙なる歌声 天に満ちて
神の民よ 恵みの主に
栄えの冠(かむり)を ささげ歌わん

2)主なるイエスを ほめたたえよ
われらの苦しみ 負いしイエスを
十字架の血の 救いの主に
栄えの冠を ささげ歌わん

3)いのちの主を ほめたたえよ
死をほろぼしたる 力の主を
神の民よ 復活の主に
栄えの冠を ささげ歌わん

4)王なるイエスを ほめたたえよ
すべてを治める 支配の主を
とわにいます 平和の主に
栄えの冠を ささげ歌わん

アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について