2023/12/31

2023年12月31日3分メッセージ

賛美歌:讃美歌21・260「いざ歌えいざ祝え」
聖書:マタイ2:7-12

その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。(マタイ2章10節)

 イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスの出来事は、聖書にその前後について多くの記述があります。マタイ2章の「東からきた博士たち」はキリストの誕生を星の出現で知り、日数をかけてはるばる遠国より旅をしてエルサレムにやって来ました。
 キリストの誕生からはだいぶ日数が過ぎていました(マタイ2章16節)。博士たちの知らせに対するエルサレムの人々の反応は、喜びではなく恐れでした(マタイ2章3節)。
 博士たちはキリストの所在地については見当がつきませんでした。当時の王であったヘロデは、博士たちの異国に不慣れなことにつけこんで利用しようとしました。ヘロデは博士たちにキリストがベツレヘムいることを教えて、彼らからキリストの情報を得ようとしたのです(マタイ2章8節)。ヘロデはキリストを抹殺しようとしたのでした(マタイ2章13節)。
 ヘロデは博士たちに対して情報量の点で勝っていました。しかし、博士たちには神が味方に立っていました。彼らをキリストがいる家まで導いたのは、彼らを東方からエルサレムまで上らせた星でした(マタイ2章9節)。そして、彼らはキリストを拝むことができ、キリストに敵対するヘロデの手からも逃れることができました(マタイ2章12節)。
 聖書の神は、信じて従う者に味方してくださる方です。「もし、神がわたしたちの味方であるなら、だれがわたしたちに敵し得ようか。」(ローマ8章31節)新しい年も神の導きを信じて従ってまいりましょう。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。今年も守りと導きの中、終わりの日まで歩むことができましたことを感謝いたします。新しい一年がどのような年となるか、私たちにはわかりませんが神様はご存じです。新しい年にも新しい恵みを賜り、新しく導いてくださいますように。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

讃美歌21・260「いざ歌えいざ祝え」

1)いざ歌え いざ祝え
このめぐみの時
救い主 あらわれぬ
喜べ 主にある民よ

2)いざ歌え いざ祝え
このめぐみの時
悪しき世は くだかれぬ
喜べ 主にある民よ

3)いざ歌え いざ祝え
このめぐみの時
天使たちと 声あわせ
喜べ 主にある民よ

アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2023年12月31日の聖書日課

(写真:ネズミモチ)

マタイ2:7-12
 2:7 そこで、ヘロデはひそかに博士たちを呼んで、星の現れた時について詳しく聞き、
 2:8 彼らをベツレヘムにつかわして言った、「行って、その幼な子のことを詳しく調べ、見つかったらわたしに知らせてくれ。わたしも拝みに行くから」。
 2:9 彼らは王の言うことを聞いて出かけると、見よ、彼らが東方で見た星が、彼らより先に進んで、幼な子のいる所まで行き、その上にとどまった。
 2:10 彼らはその星を見て、非常な喜びにあふれた。
 2:11 そして、家にはいって、母マリヤのそばにいる幼な子に会い、ひれ伏して拝み、また、宝の箱をあけて、黄金・乳香・没薬などの贈り物をささげた。
 2:12 そして、夢でヘロデのところに帰るなとのみ告げを受けたので、他の道をとおって自分の国へ帰って行った。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023/12/24

2023年12月24日3分メッセージ

賛美歌:讃美歌21・249「おさなご主イエスよ」
聖書:ゼカリヤ2:10-13

その日には、多くの国民が主に連なって、わたしの民となる。わたしはあなたの中に住む。(ゼカリヤ2章11節)

 クリスマスおめでとうございます。本日はクリスマス直前の日曜日、志村キリスト教会では一足早くクリスマス礼拝を行っています。多くの方々が礼拝に出席されることを期待しています。
 キリスト教にとっては毎週日曜日がお祭りです。その中でも、春のイースター、冬のクリスマスは大きなお祭りです。この日は特に多くの方々が集まって、様々な形で盛大な祝いをします。それはイエス・キリストのご降誕を祝う祭りです。
 聖書の民イスラエルにとっては、神の宮のあるエルサレムに世界中から集まってお祭りをすることが、一生の目的ともいえることでした。それは、イスラエル人は度重なる離散の歴史を経験しているからです。約束の地を目指したアブラハム、モーセの時代があり(ゼカリヤ10章10~11節)、他国より攻められて離散してしまう危険を経ながらダビデのもとに統一王国となった時代があり(ゼカリヤ12章7~9節)、そしてゼカリヤ書の時代、王国が分裂、滅亡を経験したのち、捕囚地バビロンから祖国へ帰還した民が再結集できたことを喜んだ時代がありました(ゼカリヤ2章6~7節)。
 同じように、今日のキリスト教会も様々な経験を経て集まった人々が再会を喜び合います。そして神の民として一つとされ、声と心を一つにして神に礼拝をささげます。そのような神の民のただ中に住む、と聖書の神は約束しておられるのです。
 ぜひクリスマスの機会に教会に集まって、共に喜び合い、心を合わせて礼拝をささげましょう。世界中の人々が和合して暮らせるための平和が与えられますように、心を合わせて祈りましょう。「見よ、兄弟が和合して共におるのはいかに麗しく楽しいことであろう。」(詩篇133篇1節)

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。クリスマスは人々が召し集められ、平和を分かち合うお祭りです。どうぞ今年のクリスマスの機会に、私たちの世界から争いを取り除き、平和を与えてください。平和の神よ。どうぞ私たちの家に住んでください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

讃美歌21・249「おさなご主イエスよ」

1)おさなご主イエスよ
み旨に従い 共に生きるため
貧しい姿で この世に来られた

2)おさなご主イエスよ
み父の怒りを しずめてわれらに
罪のあがないと 恵みをもたらす

3)おさなご主イエスよ
この世に来られて 悲しみの中に
苦しむわれらを なぐさめ励ます

4)おさなご主イエスよ
あなたの愛する 愛の火をともし
われらの弱さを 強めてください

5)おさなご主イエスよ
み旨を行う 力を与えて
従うわれらと ならせてください

アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2023年12月24日の聖書日課

(写真:カゲツ)

ゼカリヤ2:10-13
 2:10 主は言われる、シオンの娘よ、喜び歌え。わたしが来て、あなたの中に住むからである。
 2:11 その日には、多くの国民が主に連なって、わたしの民となる。わたしはあなたの中に住む。
 2:12 あなたは万軍の主が、わたしをあなたにつかわされたことを知る。主は聖地で、ユダを自分の分として取り、エルサレムを再び選ばれるであろう」。
 2:13 すべて肉なる者よ、主の前に静まれ。主はその聖なるすみかから立ちあがられたからである。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023/12/17

2023年12月17日3分メッセージ

賛美歌:讃美歌21・247「今こそ声あげ」
聖書:詩篇19:7-14

わが岩、わがあがないぬしなる主よ、
どうか、わたしの口の言葉と、心の思いが
あなたの前に喜ばれますように。(詩篇19篇14節)

 イエス・キリストはこのように言われました。「善人は良い心の倉から良い物を取り出し。悪人は悪い倉から悪い物を取り出す。心からあふれ出ることを、口が語るものである。」(ルカ6章45節)まさに「言葉は立居を表す」ことを教えられました。
 聖書は言葉の大切さを教えています。そして神は言葉によって自らを表されました。神は天地を言葉によって創造し(創世記1章3節)、天地は神の栄光を世界のはてまで伝えています(詩篇19篇4節)。
 また神は御言葉をもって人に命を与え、知恵を与えて正しく導かれます(詩篇19篇7節)。詩篇19篇は神の御言葉のすばらしさをほめたたえる賛美歌です。
 最後に、詩篇19篇は人の愚かさを指摘します。神の御言葉で教えられていながら、罪を犯してしまう、あるいは罪に気づかない愚かさからの救いを祈り求めています(詩篇19篇12節)。
 私たちは言葉を用いて日々を生活しています。私たちの口が語る言葉、また心に秘めた思いの言葉がきよく喜ばしいものでありますように。ご一緒に神の御言葉に学んでまいりましょう。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。私たちは御言葉に学び、きよく正しい歩みをしたいと願っています。御言葉に「舌を制しうる人は、ひとりもいない」(ヤコブ3章8節)とも教えられています。どうぞ私たちの口の言葉、心の思いをきよめてくださり、舌を制する力を私たちに与えてください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)