2023/12/09

2023年12月10日の聖書日課

(写真:シンジュノキ)

ヨハネ5:33-39
 5:33 あなたがたはヨハネのもとへ人をつかわしたが、そのとき彼は真理についてあかしをした。
 5:34 わたしは人からあかしを受けないが、このことを言うのは、あなたがたが救われるためである。
 5:35 ヨハネは燃えて輝くあかりであった。あなたがたは、しばらくの間その光を喜び楽しもうとした。
 5:36 しかし、わたしには、ヨハネのあかしよりも、もっと力あるあかしがある。父がわたしに成就させようとしてお与えになったわざ、すなわち、今わたしがしているこのわざが、父のわたしをつかわされたことをあかししている。
 5:37 また、わたしをつかわされた父も、ご自分でわたしについてあかしをされた。あなたがたは、まだそのみ声を聞いたこともなく、そのみ姿を見たこともない。
 5:38 また、神がつかわされた者を信じないから、神の御言はあなたがたのうちにとどまっていない。
 5:39 あなたがたは、聖書の中に永遠の命があると思って調べているが、この聖書は、わたしについてあかしをするものである。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

讃美歌21・241「きたりたまえわれらの主よ」

1)きたりたまえ われらの主よ
主を待ち続ける民に
恵みの主よ 今くだり
この世の暗きをやぶり
とわの光 あたえたまえ
来りたまえ われらの主よ
主を待ち続ける民に

2)なげきの地は 主の愛うけ
希望の光はのぼる
われらの救いのために
しもべの姿をとりて
まぶねの中 眠るみ子よ
なげきの地は 主の愛うけ
希望の光はのぼる

3)響けよ天に あまねく地に
喜びあふれる知らせ
天使の賛美にこたえ
歌え つくられし者は
主をたたえる祝いの歌
響けよ天に あまねく地に
喜びあふれる知らせ

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2023/12/03

2023年12月3日3分メッセージ

賛美歌:讃美歌21・230「起きよと呼ぶ声」
聖書:ローマ11:17-24

しかし彼らも、不信仰を続けなければ、つがれるであろう。神には彼らを再びつぐ力がある。(ローマ11章23節)

 ローマ書11章では、つぎ木のたとえ話が語られています。
 つぎ木は、古代から現代に至るまで用いられ続けている園芸技術です。その目的は、優秀な花や実を増やすため、あるいは病気に強い性質を持たせるため、それぞれの目的に合った台木と穂木を接ぎ合わせることです。
 聖書の神は、腕の良い園芸家にたとえられています。つぎ木そのものは、教会とそれにつながるクリスチャンを示しています。さらに注意すべきことは、つぎ木の台木は何のたとえかということです。
 台木は教会の全体ではありません。また古くから教会を支えているクリスチャン、あるいは先代の教会の伝統を形作ってきた人々も台木ではありません。彼らは私たちと同じく、つぎ木された枝に当たります。もし私たちも不信仰な歩みをするなら、「不信仰のゆえに切り去られ」ると聖書は警告しています(ローマ11章20節)。
 台木はイエス・キリストご自身を意味します。「あなた(穂木)が根(台木)をささえているのではなく、根があなたをささえているのである」(ローマ11章18節)と教えられています。キリストご自身はぶどうの木にたとえてこう言っています。「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。」(ヨハネ15章5節)
 クリスマスの良い機会に、キリスト教の教える救いの恵みを改めて味わってまいりましょう。教会が伝えるクリスマスのメッセージは、天地万物を養う神の恵みを伝えています。神の豊かな慈愛は私たちに向けられています(ローマ11章22節)。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。今年もクリスマスのメッセージは世界中で語り告げられています。その神の慈愛のメッセージを、私たちも真摯に、また素直に受け取ることができますように。「いと高きところでは、神に栄光があるように、地の上では、み心にかなう人々に平和があるように」(ルカ2章14節)
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023/12/02

2023年12月3日の聖書日課

(写真:キンカチャ)

ローマ11:17-24
 11:17 しかし、もしある枝が切り去られて、野生のオリブであるあなたがそれにつがれ、オリブの根の豊かな養分にあずかっているとすれば、
 11:18 あなたはその枝に対して誇ってはならない。たとえ誇るとしても、あなたが根をささえているのではなく、根があなたをささえているのである。
 11:19 すると、あなたは、「枝が切り去られたのは、わたしがつがれるためであった」と言うであろう。
 11:20 まさに、そのとおりである。彼らは不信仰のゆえに切り去られ、あなたは信仰のゆえに立っているのである。高ぶった思いをいだかないで、むしろ恐れなさい。
 11:21 もし神が元木の枝を惜しまなかったとすれば、あなたを惜しむようなことはないであろう。
 11:22 神の慈愛と峻厳とを見よ。神の峻厳は倒れた者たちに向けられ、神の慈愛は、もしあなたがその慈愛にとどまっているなら、あなたに向けられる。そうでないと、あなたも切り取られるであろう。
 11:23 しかし彼らも、不信仰を続けなければ、つがれるであろう。神には彼らを再びつぐ力がある。
 11:24 なぜなら、もしあなたが自然のままの野生のオリブから切り取られ、自然の性質に反して良いオリブにつがれたとすれば、まして、これら自然のままの良い枝は、もっとたやすく、元のオリブにつがれないであろうか。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

讃美歌21・230「起きよと呼ぶ声」

1)起きよと呼ぶ声 目覚めよエルサレム
物見ら叫びて 闇夜をつらぬき
響き渡る声よ そなえよ乙女ら
いざともしび 高くかかげ ハレルヤ
花婿むかえよ 祝いのうたげに

2)目覚めし乙女ら 喜びてそなえぬ
物見らの声に 栄えにかがやく
花婿なる主イエス 今こそ来ましぬ
人となりし 神のみ子よ ホサナ
聖なるうたげに 喜びあずからん

3)グロリアとたたえよ 御使いらと共に
竪琴かなでて 主の御座めぐりて
つどう聖徒たちと 歌声あわせて
いまだ知らぬ この喜び ハレルヤ
われらも歌もて ほめたたえよ アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2023/11/26

2023年11月26日3分メッセージ

賛美歌:讃美歌21・98「緑の牧場に」
聖書:エレミヤ23:1-6

主は仰せられる、見よ、わたしがダビデのために一つの正しい枝を起す日がくる。彼は王となって世を治め、栄えて、公平と正義を世に行う。(エレミヤ23章5節)

 今年も年の瀬が近づき、クリスマスや新年も目の前まで迫ってきました。教会ではクリスマス、すなわち聖書の民イスラエルの王であるダビデの子孫(エレミヤ33章17節)として生まれたイエス・キリストを祝うための準備が始まっています。
 ダビデは羊飼い(牧者)からイスラエルの王となりました(サムエル上16章)。そのため、ダビデの子孫であるイスラエルの歴代の王は羊飼い、民は羊の群れにたとえられています。
 しかし、羊の群れであるイスラエルの民は羊飼いであるイスラエルの王が所有している訳ではありません。真の所有者である主人は、主と呼ばれる神ご自身です(エレミヤ23章1節)。雇い人であるイスラエルの王たちが、主である神の命令に従わず、私腹を肥やすのみでイスラエルの民を養わなかったと、聖書の神はイスラエルの王たちをとがめているのです。
 預言者エレミヤの時代は、イスラエルの王国の滅亡の時代でした。エレミヤは神からの警告の言葉をイスラエルの王や民に語り告げましたが、彼らは耳を傾けませんでした。その結果、神からの預言の通り、王国は滅亡し(エレミヤ52章)、イスラエルの人々はバビロンに捕囚となり、他の者は世界中に散らされてしまいました(エレミヤ23章2節)。ただそれだけでは終わらず、同じ神の預言の通りにイスラエルは復興します。それは、イスラエル人の手にはよらず、不思議な神の計らいにより、七十年の後イスラエルの民は祖国に帰ることができました(エレミヤ29章10節)。
 イエス・キリストは、このような苦難の歴史をたどったイスラエルの民として生まれました。それは、まさに神の摂理によって立てられた牧者として(エレミヤ23章4節)、神の預言の通りに神の民を正しく導く救い主となるためでした(エレミヤ23章6節)。
 私たちも今年のクリスマスにおいて、人の手によるものではなく、神の手による究極で完璧な救いを得るため、ともにイエス・キリストを喜んで迎えましょう。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。イエス・キリストは正義を行う牧者としてこの世に生まれました。困難な世の中にあっても、私たちは平和な世界を求めています。どうぞ私たちの生きるこの時代にも、「霊妙なる議士、大能の神、とこしえの父、平和の君」としてキリストをお遣わしください(イザヤ9章6節)。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023/11/25

2023年11月26日の聖書日課

(写真:ノジギク)

エレミヤ23:1-6
 23:1 主は言われる、「わが牧場の羊を滅ぼし散らす牧者はわざわいである」。
 23:2 それゆえイスラエルの神、主はわが民を養う牧者についてこう言われる、「あなたがたはわたしの群れを散らし、これを追いやって顧みなかった。見よ、わたしはあなたがたの悪しき行いによってあなたがたに報いると、主は言われる。
 23:3 わたしの群れの残った者を、追いやったすべての地から集め、再びこれをそのおりに帰らせよう。彼らは子を産んでその数が多くなる。
 23:4 わたしはこれを養う牧者をその上に立てる、彼らは再び恐れることなく、またおののくことなく、いなくなることもないと、主は言われる。
 23:5 主は仰せられる、見よ、わたしがダビデのために一つの正しい枝を起す日がくる。彼は王となって世を治め、栄えて、公平と正義を世に行う。
 23:6 その日ユダは救を得、イスラエルは安らかにおる。その名は『主はわれわれの正義』ととなえられる。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)