2023/01/15

2023年1月15日3分メッセージ



 出エジプト18章19節をお読みします。
今わたしの言うことを聞きなさい。わたしはあなたに助言する。どうか神があなたと共にいますように。

 モーセは神の命令に従い、エジプトで奴隷とされていたイスラエル人を導き出しました(出エジプト13章3節)。しかし、神が与えると約束した地(出エジプト6章8節)に至るまでは、イスラエル人は長く苦しい旅を続けなければなりませんでした。モーセは、人々の間に起きた争い事を収めるため、人々からの訴えを一人で受けて、裁いていました(出エジプト18章13~16節)。
 モーセたちがエジプトを出た後、旅路の途中でモーセの舅(しゅうと)であるエテロが出迎えにやって来ました(出エジプト18章1~12節)。そして、モーセがイスラエルの人々を朝から晩まで一人で仲裁し続けているのを見て、その問題点を指摘して役割分担すべきことを助言しました(出エジプト18章13~23節)。モーセはエテロの指摘を素直に受け入れ、助言に従って役割分担を実行しました(出エジプト18章24~26節)。
 モーセは人々を導く実力を持ち合わせた人物でしたが、何よりも優れていたのは、他人からの言葉に耳を傾け、良い助言は素直に従う心を持っていたことでした。「モーセはその人となり柔和なこと、地上のすべての人にまさっていた」(民数記12章3節)と言われています。この柔和で謙遜な心は、今日の私たちも聖書から学ぶべき第一のものです。
 モーセ自身、若いころは自分自身の力に頼って人々を救おうと実行しましたが、良い結果を得られず、人々からも憎まれる結果となって失敗したことがあります(出エジプト2章11~15節)。聖書の神は殊更に力のある者を選んで祝福される訳ではありません(申命記7章7節)。神の祝福は、むしろ神の教えを聞き入れ、素直に従う者に与えられます(申命記11章27節)。
 しかし、柔和で謙遜な心は簡単に身につくものではありません。イエス・キリストは私たちにこのように言って招いています。「わたしは柔和で心のへりくだった者であるから、わたしのくびきを負うて、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたの魂に休みが得られるであろう。」(マタイ11章29節)

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。私たちはあまりに多くの仕事に没頭させられ、特に人間関係に悩むことが多くあります。そのような中でも、人々の声に耳を傾け、正しい事に従う心を与えてください。格別に天からの知恵を教えてください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

讃美歌21・449「千歳の岩よ」

1)千歳の岩よ わが身を囲め
裂かれし脇の 血潮と水に
罪もけがれも 洗いきよめよ

2)かよわき我は おきてに耐えず
燃ゆる心も たぎつ涙も
罪をあがなう 力はあらず

3)十字架のほかに 頼むかげなき
わびしき我を 憐れみたまえ
み救い無くば 生くるすべなし

4)世にあるうちも 世を去る時も
知らぬ陰府(よみ)にも さばきの日にも
千歳の岩よ わが身を囲め

アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2023/01/09

2023年1月15日の聖書日課

(写真:フユシラズ)

出エジプト18:13-24
 18:13 あくる日モーセは座して民をさばいたが、民は朝から晩まで、モーセのまわりに立っていた。
 18:14 モーセのしゅうとは、彼がすべて民にしていることを見て、言った、「あなたが民にしているこのことはなんですか。あなたひとりが座し、民はみな朝から晩まで、あなたのまわりに立っているのはなぜですか」。
 18:15 モーセはしゅうとに言った、「民が神に伺おうとして、わたしの所に来るからです。
 18:16 彼らは事があれば、わたしの所にきます。わたしは相互の間をさばいて、神の定めと判決を知らせるのです」。
 18:17 モーセのしゅうとは彼に言った、「あなたのしていることは良くない。
 18:18 あなたも、あなたと一緒にいるこの民も、必ず疲れ果てるであろう。このことはあなたに重過ぎるから、ひとりですることができない。
 18:19 今わたしの言うことを聞きなさい。わたしはあなたに助言する。どうか神があなたと共にいますように。あなたは民のために神の前にいて、事件を神に述べなさい。
 18:20 あなたは彼らに定めと判決を教え、彼らの歩むべき道と、なすべき事を彼らに知らせなさい。
 18:21 また、すべての民のうちから、有能な人で、神を恐れ、誠実で不義の利を憎む人を選び、それを民の上に立てて、千人の長、百人の長、五十人の長、十人の長としなさい。
 18:22 平素は彼らに民をさばかせ、大事件はすべてあなたの所に持ってこさせ、小事件はすべて彼らにさばかせなさい。こうしてあなたを身軽にし、あなたと共に彼らに、荷を負わせなさい。
 18:23 あなたが、もしこの事を行い、神もまたあなたに命じられるならば、あなたは耐えることができ、この民もまた、みな安んじてその所に帰ることができよう」。
 18:24 モーセはしゅうとの言葉に従い、すべて言われたようにした。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023/01/08

2023年1月8日3分メッセージ



 使徒10章34節、35節をお読みします。
神は人をかたよりみないかたで、神を敬い義を行う者はどの国民でも受けいれて下さることが、ほんとうによくわかってきました。

 キリストの十二人の使徒の一人であり、キリストが天に上げられた後の教会を支えた指導者の一人であるペテロ(使徒2章14節)は、キリストの福音をイスラエル人以外の外国人(異邦人)に伝える役目を果たしました。しかし、そのことは彼の計画によることではなく、神の導きによることでした。
 キリスト教はヨーロッパ発祥の宗教ではなく、西アジアのイスラエルから始まった宗教です。キリストは、長い歴史を経てイスラエルに定着したユダヤ人、すなわちイスラエル人から出ました。キリストの使徒たちは全員がイスラエル人でした。
 彼らはイスラエルの国の中で生活しましたが、当時のイスラエルはローマ帝国の支配の下にあり、多くのイスラエル人が日々の生活の中で他国の言葉を使い、他国の人々と取引をするような多国籍社会で生きてきました。このことは現代の日本に生きる私たちの生活に通ずるところがあります。
 使徒10章において、イスラエル人のペテロが他国人のコルネリオから教えを求められたことは、ペテロに大きなためらいをもたらしました(使徒10章28節)。しかし、ペテロとコルネリオを引き合わせたのは人ではなく、神の思し召しによることでした(使徒10章19~20節)。ペテロは不思議に思いながら神の導きに従ってコルネリオに会いに出て行き、コルネリオの話を聞いて初めて神の思し召しを理解したのでした。すなわち、キリストの福音はイスラエル人だけのものではなく、神の救いを求めるすべての国民に与えられたものであるということです(マタイ28章19節)。
 イエス・キリストは今日も私たちにこのように言って招いています。「見よ、わたしは戸の外に立って、たたいている。だれでもわたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしはその中にはいって彼と食を共にし、彼もまたわたしと食を共にするであろう。」(黙示録3章20節)

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。私たちは目先の出来事にこだわってしまい、その先にある出来事に気づかないことがよくあります。しかし、神はその先まで見通され、すべての国民を受けいれてくださるおかたであることを知りました。私たちも神の導きに従い、新しい世界を受けいれ、神の祝福を共に分かち合う広い心を与えてください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

讃美歌21・495「静けき祈りの」

1)静けき祈りの 時はいと楽し
悩みある世より われを呼びいだし
み神のもとへと すべての願いを
携えいたりて つぶさに告げしむ

2)静けき祈りの 時はいと楽し
さ迷い出(い)でたる われを呼び返し
あやうき道より ともない帰りて
試むる者の 罠を逃れしむ

3)静けき祈りの 時はいと楽し
そびゆるピスガの 山のたかねより
ふるさと眺めて 登りゆく日まで
慰めを与え 喜びを満たす

アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2023/01/02

2023年1月8日の聖書日課

(写真:コトネアスター)

使徒10:30-36
 10:30 これに対してコルネリオが答えた、「四日前、ちょうどこの時刻に、わたしが自宅で午後三時の祈をしていますと、突然、輝いた衣を着た人が、前に立って申しました、
 10:31 『コルネリオよ、あなたの祈は聞きいれられ、あなたの施しは神のみ前におぼえられている。
 10:32 そこでヨッパに人を送ってペテロと呼ばれるシモンを招きなさい。その人は皮なめしシモンの海沿いの家に泊まっている』。
 10:33 それで、早速あなたをお呼びしたのです。ようこそおいで下さいました。今わたしたちは、主があなたにお告げになったことを残らず伺おうとして、みな神のみ前にまかり出ているのです」。
 10:34 そこでペテロは口を開いて言った、「神は人をかたよりみないかたで、
 10:35 神を敬い義を行う者はどの国民でも受けいれて下さることが、ほんとうによくわかってきました。
 10:36 あなたがたは、神がすべての者の主なるイエス・キリストによって平和の福音を宣べ伝えて、イスラエルの子らにお送り下さった御言をご存じでしょう。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023/01/01

2023年の志村キリスト教会


 志村キリスト教会は、2023年も1月1日(日)の元旦礼拝から始まりました。今年はいくらかでもコロナ前の教会活動の再開を目指してまいります。

 2023年の主な特別集会は以下の通りです。
        4月9日(日) イースター礼拝
        6月(期日未定) 献堂69周年記念礼拝
        12月24日(日) クリスマス礼拝

 定例集会は当面、以下の通り短縮集会を継続します。感染対策は継続します。
        
主日礼拝:毎週日曜日 午前10:30~11:30
        祈祷会:毎週木曜日 午後2:00~3:00

 ホームページの更新予定は以下の通りです。
        賛美歌カラオケ:毎週日曜日 午前12時公開
        3分メッセージ:
毎週日曜日 午後12時公開
        聖書日課(次週の聖書箇所):毎週月曜日 午前12時公開

 今年もよろしくお願いいたします。新年の祝福をお祈りします(牧師・横山唯一)。