2025/12/07

2025年12月7日「心にしるされた契約」

エレミヤ31:31-34
 31:31 主は言われる、見よ、わたしがイスラエルの家とユダの家とに新しい契約を立てる日が来る。
 31:32 この契約はわたしが彼らの先祖をその手をとってエジプトの地から導き出した日に立てたようなものではない。わたしは彼らの夫であったのだが、彼らはそのわたしの契約を破ったと主は言われる。
 31:33 しかし、それらの日の後にわたしがイスラエルの家に立てる契約はこれである。すなわちわたしは、わたしの律法を彼らのうちに置き、その心にしるす。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となると主は言われる。
 31:34 人はもはや、おのおのその隣とその兄弟に教えて、『あなたは主を知りなさい』とは言わない。それは、彼らが小より大に至るまで皆、わたしを知るようになるからであると主は言われる。わたしは彼らの不義をゆるし、もはやその罪を思わない」。

 契約は有効期限等の条件が変われば、多くの場合は以前の契約内容を引き継いで更新されます。預言者エレミヤの時代、二つのイスラエルの国家のうち、「イスラエルの家」(:31)は滅亡していました。しかし、神はイスラエルの全家と結んだ契約を更新しようと臨まれます。

 モーセを通して結ばれた契約は、人の一方的な落ち度により破棄されました(:32)。神はモーセに契約をしるした石の板を授けましたが(出エジプト31:18)、民の偶像礼拝を見たモーセは怒って板を砕いてしまいました(出エジプト32:19)。神が落ち度なく用意した契約を、人は簡単に破ってしまったのでした。

 神が新しく用意した契約は、人の手で壊されることのないよう、人の心にしるすと言われました(:33)。私たちの心は、神の新しい契約を保てるでしょうか。そのためには、私たちの心は新しくされる必要があります。「わたしは新しい心をあなたがたに与え、新しい霊をあなたがたの内に授け…わがおきてを守ってこれを行わせる。」(エゼキエル36:26-27)

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)