聖書の神の第三位格である「聖霊」について、聖書はその呼び名によって聖霊の性質を説明しています。
a)神の霊。神による天地創造の業に、神の霊が関与していることが示されています(創世記1:1-2)。神の霊はキリストに下り(マタイ3:16)、キリストの弟子たちに下りました(使徒2:2-4)。
b)キリストの霊。神の霊が「キリストの霊」(ローマ8:9)と言い換えられています。
c)助け主。「助け主、すなわち、父がわたしの名によってつかわされる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え…るであろう。」(ヨハネ14:16)
d)聖霊(聖なる霊)。「ところが彼らはそむいてその聖なる霊を憂えさせたので、主はひるがえって彼らの敵となり、みずから彼らと戦われた。」(イザヤ63:10)
e)約束の霊。「イエスは神の右に上げられ、父から約束の聖霊を受けて、それをわたしたちに注がれたのである。」(使徒2:33)
f)真理の霊。「真理の御霊が来る時には、あなたがたをあらゆる真理に導いてくれるであろう。」(ヨハネ16:13)
これらの聖霊の性質はクリスチャンを助ける力となります。「あなたがたもまた、キリストにあって、真理の言葉、すなわち、あなたがたの救の福音を聞き、また、彼を信じた結果、約束された聖霊の証印をおされたのである。」(エペソ1:13)
日本聖書協会「聖書 口語訳」1955年版
マイヤー・パールマン「聖書の教理(下)」福音出版社(1982年)