(写真:シラカシ) |
「そこで、アブラムは天幕を移して、ヘブロンにある
マムレの樫の木のそばに来て住んだ。
そして、そこに主のための祭壇を築いた。」
(創世記13章18節)
日本語で「カシ(樫)」と言われる木は、狭義ではブナ科コナラ属の木で四季を通して葉をつける常緑樹を意味します。そして、聖書で「樫の木」と言われているものも基本的には同類の木を指します。常に光沢のある葉を茂らせ、大きく成長する様から、力や命のシンボルツリーとみなされることもあります(ホセア4章13節)。
アブラムは親類のロトと別れ(創世記13章8節)、自らは神の約束の地に留まり(創世記12章7節)、マムレの樫の木のそばに住み、祭壇を築いて神を礼拝しました。神は約束を信じ留まったアブラムを栄えさせました(創世記13章16節)。
(新日本聖書刊行会『聖書 新改訳2017』2017年版)