2023/01/08

2023年1月8日3分メッセージ



 使徒10章34節、35節をお読みします。
神は人をかたよりみないかたで、神を敬い義を行う者はどの国民でも受けいれて下さることが、ほんとうによくわかってきました。

 キリストの十二人の使徒の一人であり、キリストが天に上げられた後の教会を支えた指導者の一人であるペテロ(使徒2章14節)は、キリストの福音をイスラエル人以外の外国人(異邦人)に伝える役目を果たしました。しかし、そのことは彼の計画によることではなく、神の導きによることでした。
 キリスト教はヨーロッパ発祥の宗教ではなく、西アジアのイスラエルから始まった宗教です。キリストは、長い歴史を経てイスラエルに定着したユダヤ人、すなわちイスラエル人から出ました。キリストの使徒たちは全員がイスラエル人でした。
 彼らはイスラエルの国の中で生活しましたが、当時のイスラエルはローマ帝国の支配の下にあり、多くのイスラエル人が日々の生活の中で他国の言葉を使い、他国の人々と取引をするような多国籍社会で生きてきました。このことは現代の日本に生きる私たちの生活に通ずるところがあります。
 使徒10章において、イスラエル人のペテロが他国人のコルネリオから教えを求められたことは、ペテロに大きなためらいをもたらしました(使徒10章28節)。しかし、ペテロとコルネリオを引き合わせたのは人ではなく、神の思し召しによることでした(使徒10章19~20節)。ペテロは不思議に思いながら神の導きに従ってコルネリオに会いに出て行き、コルネリオの話を聞いて初めて神の思し召しを理解したのでした。すなわち、キリストの福音はイスラエル人だけのものではなく、神の救いを求めるすべての国民に与えられたものであるということです(マタイ28章19節)。
 イエス・キリストは今日も私たちにこのように言って招いています。「見よ、わたしは戸の外に立って、たたいている。だれでもわたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしはその中にはいって彼と食を共にし、彼もまたわたしと食を共にするであろう。」(黙示録3章20節)

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。私たちは目先の出来事にこだわってしまい、その先にある出来事に気づかないことがよくあります。しかし、神はその先まで見通され、すべての国民を受けいれてくださるおかたであることを知りました。私たちも神の導きに従い、新しい世界を受けいれ、神の祝福を共に分かち合う広い心を与えてください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

讃美歌21・495「静けき祈りの」

1)静けき祈りの 時はいと楽し
悩みある世より われを呼びいだし
み神のもとへと すべての願いを
携えいたりて つぶさに告げしむ

2)静けき祈りの 時はいと楽し
さ迷い出(い)でたる われを呼び返し
あやうき道より ともない帰りて
試むる者の 罠を逃れしむ

3)静けき祈りの 時はいと楽し
そびゆるピスガの 山のたかねより
ふるさと眺めて 登りゆく日まで
慰めを与え 喜びを満たす

アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2023/01/02

2023年1月8日の聖書日課

(写真:コトネアスター)

使徒10:30-36
 10:30 これに対してコルネリオが答えた、「四日前、ちょうどこの時刻に、わたしが自宅で午後三時の祈をしていますと、突然、輝いた衣を着た人が、前に立って申しました、
 10:31 『コルネリオよ、あなたの祈は聞きいれられ、あなたの施しは神のみ前におぼえられている。
 10:32 そこでヨッパに人を送ってペテロと呼ばれるシモンを招きなさい。その人は皮なめしシモンの海沿いの家に泊まっている』。
 10:33 それで、早速あなたをお呼びしたのです。ようこそおいで下さいました。今わたしたちは、主があなたにお告げになったことを残らず伺おうとして、みな神のみ前にまかり出ているのです」。
 10:34 そこでペテロは口を開いて言った、「神は人をかたよりみないかたで、
 10:35 神を敬い義を行う者はどの国民でも受けいれて下さることが、ほんとうによくわかってきました。
 10:36 あなたがたは、神がすべての者の主なるイエス・キリストによって平和の福音を宣べ伝えて、イスラエルの子らにお送り下さった御言をご存じでしょう。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023/01/01

2023年の志村キリスト教会


 志村キリスト教会は、2023年も1月1日(日)の元旦礼拝から始まりました。今年はいくらかでもコロナ前の教会活動の再開を目指してまいります。

 2023年の主な特別集会は以下の通りです。
        4月9日(日) イースター礼拝
        6月(期日未定) 献堂69周年記念礼拝
        12月24日(日) クリスマス礼拝

 定例集会は当面、以下の通り短縮集会を継続します。感染対策は継続します。
        
主日礼拝:毎週日曜日 午前10:30~11:30
        祈祷会:毎週木曜日 午後2:00~3:00

 ホームページの更新予定は以下の通りです。
        賛美歌カラオケ:毎週日曜日 午前12時公開
        3分メッセージ:
毎週日曜日 午後12時公開
        聖書日課(次週の聖書箇所):毎週月曜日 午前12時公開

 今年もよろしくお願いいたします。新年の祝福をお祈りします(牧師・横山唯一)。

2023年1月1日3分メッセージ



 ルカ2章31節、32節をお読みします。
この救はあなたが万民のまえにお備えになったもので、異邦人を照す啓示の光、み民イスラエルの栄光であります

 志村キリスト教会では、過ぎる2022年もイエス・キリストの栄光に輝いたクリスマスを迎え、今日、喜びの中で2023年を迎えることができました。クリスマスは正に聖書の言葉が明らかにしている通りの出来事です。「暗やみの中に歩んでいた民は大いなる光を見た。暗黒の地に住んでいた人々の上に光が照った。」(イザヤ9章2節)
 キリストの誕生から八日が過ぎ、両親は御使の告げたとおりに幼な子をイエスと名づけ、聖書の教えに従って(レビ記12章)幼な子の初宮参りのためエルサレムの神殿に上りました。そこで彼らはシメオンやアンナという人々に会い、キリストに関わる啓示の言葉を受けたのでした(ルカ2章21~38節)。彼らとの出会いは偶然ではなく、神の霊である聖霊の導きによることでした(ルカ2章26節)。聖霊に導かれる人々は平和の道に導かれ(ルカ1章79節)、まことの道へと導かれます(ヨハネ16章13節)。
 イエス・キリストは、暗やみにさまよう私たちに光を照らし、私たちを正しい道へと導くためにこの世に来られました。新しい年の始まりにあたり、行くべき道を示す正しい教えに従って一歩を踏み出してまいりましょう。キリストは言われます。「わたしは道であり、真理であり、命である。」(ヨハネ14章6節)

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。私たちは今日、生かされ、支えられて新しい年を迎えることができました。私たちの目の前に踏み出すべき道が備えられていることを信じ、感謝いたします。どうぞ私たちの行くべき道に光を照らし(詩篇119篇105節)、まだ見ぬ新しい道に踏み出す勇気を与えてください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023年1月1日の聖書日課

(写真:ハボタン)

ルカ2:25-32
 2:25 その時、エルサレムにシメオンという名の人がいた。この人は正しい信仰深い人で、イスラエルの慰められるのを待ち望んでいた。また聖霊が彼に宿っていた。
 2:26 そして主のつかわす救主に会うまでは死ぬことはないと、聖霊の示しを受けていた。
 2:27 この人が御霊に感じて宮にはいった。すると律法に定めてあることを行うため、両親もその子イエスを連れてはいってきたので、
 2:28 シメオンは幼な子を腕に抱き、神をほめたたえて言った、
 2:29 「主よ、今こそ、あなたはみ言葉のとおりに
この僕を安らかに去らせてくださいます、
 2:30 わたしの目が今あなたの救を見たのですから。
 2:31 この救はあなたが万民のまえにお備えになったもので、
 2:32 異邦人を照す啓示の光、
み民イスラエルの栄光であります」。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

讃美歌21・24「たたえよ主の民」

たたえよ 主の民
みつかいと共に
恵みにあふれる
父 子 聖霊を
アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について