出エジプト12:20-2712:20 あなたがたは種を入れたものは何も食べてはならない。すべてあなたがたのすまいにおいて種入れぬパンを食べなければならない』」。12:21 そこでモーセはイスラエルの長老をみな呼び寄せて言った、「あなたがたは急いで家族ごとに一つの小羊を取り、その過越の獣をほふらなければならない。12:22 また一束のヒソプを取って鉢の血に浸し、鉢の血を、かもいと入口の二つの柱につけなければならない。朝まであなたがたは、ひとりも家の戸の外に出てはならない。12:23 主が行き巡ってエジプトびとを撃たれるとき、かもいと入口の二つの柱にある血を見て、主はその入口を過ぎ越し、滅ぼす者が、あなたがたの家にはいって、撃つのを許されないであろう。12:24 あなたがたはこの事を、あなたと子孫のための定めとして、永久に守らなければならない。12:25 あなたがたは、主が約束されたように、あなたがたに賜る地に至るとき、この儀式を守らなければならない。12:26 もし、あなたがたの子供たちが『この儀式はどんな意味ですか』と問うならば、12:27 あなたがたは言いなさい、『これは主の過越の犠牲である。エジプトびとを撃たれたとき、エジプトにいたイスラエルの人々の家を過ぎ越して、われわれの家を救われたのである』」。民はこのとき、伏して礼拝した。
現代の教会で行われている聖餐式は、キリストによる最後の晩餐が起源です。最後の晩餐はイスラエルの過越の祭りの食事での出来事でした。聖餐式の起源は過越祭まで遡ることができます。
聖餐式のパンは過越祭の「種入れぬパン」まで遡ります。古代のパンは膨らませるために古いパンを「パン種」として用いました。悪いパン種は食中毒の原因となります。過越祭では素早く、パン種を用いずにパンを焼きます(:20)。
聖餐式のぶどう酒はキリストの血を意味します。過越祭では小羊をほふり、その血を家の入口につけました(:21)。血のつけられた家は、滅ぼす者が過ぎ越して守られました(:23)。
聖餐式のパンもぶどう酒も、キリストの命を示しています。時代が変わっても、変わらない神の守りを過越祭、聖餐式は教えています。キリストは今日も教会に集う者たちに語りかけています。「わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者には、永遠の命があり、わたしはその人を終りの日によみがえらせるであろう。」(ヨハネ6:54)
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)