2023/12/24

2023年12月24日3分メッセージ

賛美歌:讃美歌21・249「おさなご主イエスよ」
聖書:ゼカリヤ2:10-13

その日には、多くの国民が主に連なって、わたしの民となる。わたしはあなたの中に住む。(ゼカリヤ2章11節)

 クリスマスおめでとうございます。本日はクリスマス直前の日曜日、志村キリスト教会では一足早くクリスマス礼拝を行っています。多くの方々が礼拝に出席されることを期待しています。
 キリスト教にとっては毎週日曜日がお祭りです。その中でも、春のイースター、冬のクリスマスは大きなお祭りです。この日は特に多くの方々が集まって、様々な形で盛大な祝いをします。それはイエス・キリストのご降誕を祝う祭りです。
 聖書の民イスラエルにとっては、神の宮のあるエルサレムに世界中から集まってお祭りをすることが、一生の目的ともいえることでした。それは、イスラエル人は度重なる離散の歴史を経験しているからです。約束の地を目指したアブラハム、モーセの時代があり(ゼカリヤ10章10~11節)、他国より攻められて離散してしまう危険を経ながらダビデのもとに統一王国となった時代があり(ゼカリヤ12章7~9節)、そしてゼカリヤ書の時代、王国が分裂、滅亡を経験したのち、捕囚地バビロンから祖国へ帰還した民が再結集できたことを喜んだ時代がありました(ゼカリヤ2章6~7節)。
 同じように、今日のキリスト教会も様々な経験を経て集まった人々が再会を喜び合います。そして神の民として一つとされ、声と心を一つにして神に礼拝をささげます。そのような神の民のただ中に住む、と聖書の神は約束しておられるのです。
 ぜひクリスマスの機会に教会に集まって、共に喜び合い、心を合わせて礼拝をささげましょう。世界中の人々が和合して暮らせるための平和が与えられますように、心を合わせて祈りましょう。「見よ、兄弟が和合して共におるのはいかに麗しく楽しいことであろう。」(詩篇133篇1節)

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。クリスマスは人々が召し集められ、平和を分かち合うお祭りです。どうぞ今年のクリスマスの機会に、私たちの世界から争いを取り除き、平和を与えてください。平和の神よ。どうぞ私たちの家に住んでください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

讃美歌21・249「おさなご主イエスよ」

1)おさなご主イエスよ
み旨に従い 共に生きるため
貧しい姿で この世に来られた

2)おさなご主イエスよ
み父の怒りを しずめてわれらに
罪のあがないと 恵みをもたらす

3)おさなご主イエスよ
この世に来られて 悲しみの中に
苦しむわれらを なぐさめ励ます

4)おさなご主イエスよ
あなたの愛する 愛の火をともし
われらの弱さを 強めてください

5)おさなご主イエスよ
み旨を行う 力を与えて
従うわれらと ならせてください

アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2023年12月24日の聖書日課

(写真:カゲツ)

ゼカリヤ2:10-13
 2:10 主は言われる、シオンの娘よ、喜び歌え。わたしが来て、あなたの中に住むからである。
 2:11 その日には、多くの国民が主に連なって、わたしの民となる。わたしはあなたの中に住む。
 2:12 あなたは万軍の主が、わたしをあなたにつかわされたことを知る。主は聖地で、ユダを自分の分として取り、エルサレムを再び選ばれるであろう」。
 2:13 すべて肉なる者よ、主の前に静まれ。主はその聖なるすみかから立ちあがられたからである。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023/12/17

2023年12月17日3分メッセージ

賛美歌:讃美歌21・247「今こそ声あげ」
聖書:詩篇19:7-14

わが岩、わがあがないぬしなる主よ、
どうか、わたしの口の言葉と、心の思いが
あなたの前に喜ばれますように。(詩篇19篇14節)

 イエス・キリストはこのように言われました。「善人は良い心の倉から良い物を取り出し。悪人は悪い倉から悪い物を取り出す。心からあふれ出ることを、口が語るものである。」(ルカ6章45節)まさに「言葉は立居を表す」ことを教えられました。
 聖書は言葉の大切さを教えています。そして神は言葉によって自らを表されました。神は天地を言葉によって創造し(創世記1章3節)、天地は神の栄光を世界のはてまで伝えています(詩篇19篇4節)。
 また神は御言葉をもって人に命を与え、知恵を与えて正しく導かれます(詩篇19篇7節)。詩篇19篇は神の御言葉のすばらしさをほめたたえる賛美歌です。
 最後に、詩篇19篇は人の愚かさを指摘します。神の御言葉で教えられていながら、罪を犯してしまう、あるいは罪に気づかない愚かさからの救いを祈り求めています(詩篇19篇12節)。
 私たちは言葉を用いて日々を生活しています。私たちの口が語る言葉、また心に秘めた思いの言葉がきよく喜ばしいものでありますように。ご一緒に神の御言葉に学んでまいりましょう。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。私たちは御言葉に学び、きよく正しい歩みをしたいと願っています。御言葉に「舌を制しうる人は、ひとりもいない」(ヤコブ3章8節)とも教えられています。どうぞ私たちの口の言葉、心の思いをきよめてくださり、舌を制する力を私たちに与えてください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

讃美歌21・247「今こそ声あげ」

1)今こそ声あげ よろこんで歌え
みどりごイエスは 貧しいまぶねに
朝日のように 明るくかがやく
アルファ オメガ 永遠の主

2)いと高き神の み子をほめ歌え
恵みあふれる 幼子主イエスは
嘆き悲しむ われらをなぐさめ
主のみ国を 示される

3)まことに大きな み父の恵みよ
罪にまみれた われらをあわれみ
み子を遣わし 永遠の国へ
導かれる 神の愛

4)喜びの歌は 天に鳴りひびく
み使いたちも 聖徒たちも皆
歌う賛美に われらも声あげ
とこしえまで ほめ歌おう

アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2023年12月17日の聖書日課

(写真:ベゴニヤ)

詩篇19:7-14
 19:7 主のおきては完全であって、魂を生きかえらせ、
主のあかしは確かであって、無学な者を賢くする。
 19:8 主のさとしは正しくて、心を喜ばせ、
主の戒めはまじりなくて、眼を明らかにする。
 19:9 主を恐れる道は清らかで、
とこしえに絶えることがなく、
主のさばきは真実であって、ことごとく正しい。
 19:10 これらは金よりも、多くの純金よりも慕わしく、
また蜜よりも、蜂の巣のしたたりよりも甘い。
 19:11 あなたのしもべは、これらによって戒めをうける。
これらを守れば、大いなる報いがある。
 19:12 だれが自分のあやまちを知ることができましようか。
どうか、わたしを隠れたとがから解き放ってください。
 19:13 また、あなたのしもべを引きとめて、
故意の罪を犯させず、
これに支配されることのないようにしてください。
そうすれば、わたしはあやまちのない者となって、
大いなるとがを免れることができるでしょう。
 19:14 わが岩、わがあがないぬしなる主よ、
どうか、わたしの口の言葉と、心の思いが
あなたの前に喜ばれますように。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023/12/10

2023年12月10日3分メッセージ

2023年12月10日3分メッセージ 賛美歌:讃美歌21・241「きたりたまえわれらの主よ」
聖書:ヨハネ5:33-39

あなたがたは、聖書の中に永遠の命があると思って調べているが、この聖書は、わたしについてあかしをするものである。(ヨハネ5章39節)

 クリスマスは、イエス・キリストがこの世の救い主として来られたことを祝うお祭りです(ヨハネ1章29節)。キリストが公に姿を現す前に、バプテスマのヨハネがキリストの先駆者として現れました(ヨハネ1章15節)。そして、ヨハネはキリストについて「このかたこそ神の子である」と証言しました(ヨハネ1章34節)。
 キリストはヨハネについて「彼は真理についてあかしをした」と言い、自らに対するヨハネの証言を受け入れました(ヨハネ5章33節)。それに続いて「あなたがたが救われるためである」とも言われました(ヨハネ5章34節)。つまり、キリストが来られた目的は私たち、世界の人々を救うためであるということです。
 キリスト教は聖書を神の御言葉として受け止め、礼拝の中で説教が行われ、すなわち聖書の言葉が語られます。それらの言葉が、神の救いを明らかにしているのです。ヨハネの語った証言も同じく、神の救いについて証言した言葉でした。
 それだけでなく、キリストは様々な救いについての証言が人類に与えられていることを示しています。それは、キリストを通してなされた救いのわざです(ヨハネ5章36節)。また、神ご自身が証言をされるとも語られました(ヨハネ5章37節)。そして、これらの言葉や出来事は共通してキリストについて証言しているとも語られました(ヨハネ5章39節)。
 クリスマスの出来事についても、このキリストの教えによって味わってください。つまり、クリスマスの飾りや音楽、様々な形で表されているのは、キリストという救い主がお生まれになったということを伝えるためにあります。「きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。」(ルカ2章11節)今年も幸いなクリスマスが訪れますように。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。暗闇の最も深い季節に、喜びのおとずれが近づいてきました。今年もクリスマスを楽しみつつ、その伝えるメッセージを確かに受け止めることができますように。どうぞ私たちの世界にキリストの平和が訪れますように。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)