2023/03/05

2023年3月5日3分メッセージ



 創世記6章6節から8節までをお読みします。
主は地の上に人を造ったのを悔いて、心を痛め、「…わたしは、これらを造ったことを悔いる」と言われた。しかし、ノアは主の前に恵みを得た。

 創世記6章から9章までは、ノアの洪水と箱舟について丁寧に物語っています。ノアの時代、洪水が世界を襲い、いっさいのものをさらって行きました(マタイ24章39節)。しかし、洪水が襲うまでの間、ノアの造った箱舟に入って救われるための猶予がありました(ペテロ第一3章20節)。
 神は世界をはなはだ良いものとして創造されました(創世記1章31節)。しかし、世界に住む人々が人の道を踏み外し、世界は乱れて暴虐が地に満ちました(創世記6章11節)。現代の世界も、当初は人類の繁栄を求めて科学技術を発展させましたが、その技術が地球環境を痛めつけ、他方では戦争で大虐殺をもたらす凶器をもたらしています。
 人類は数多くの取り返しのつかない失敗を犯してしまいました。神は人類の悪を見られ、悪を絶やすことを決心されました。しかし、同時に神は、善を行い正しい道を歩む人々を救うため、ノアに箱舟を造ることを命じられました(創世記6章13~14節)。「ノアはその時代の人々の中で正しく、かつ全き人で」した(創世記6章9節)。
 神は人類が「ひとりも滅びることがなく、すべての者が悔改めに至ることを望」まれるお方です(ペテロ第二3章9節)。しかし、悪は良いものをも滅ぼす危険があります。聖書はこのように言って警告しています。「わたしは何人の死をも喜ばないのであると、主なる神は言われる。それゆえ、あなたがたは翻って生きよ」(エゼキエル18章32節)

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。現代に生きる私たちは、様々な分野で物事の結果を見通すことができます。しかし、悪い結末を見通しながら、その間違いを改めない悪を行いつつあります。今一度、天から示されている警告に聞き従う者となることができますように。狭い門を選び取り、正しい道に立ち返る勇気を与えてください(マタイ7章13節)。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023年3月5日の聖書日課

(写真:ギンヨウアカシア)

創世記6:5-14
 6:5 主は人の悪が地にはびこり、すべてその心に思いはかることが、いつも悪い事ばかりであるのを見られた。
 6:6 主は地の上に人を造ったのを悔いて、心を痛め、
 6:7 「わたしが創造した人を地のおもてからぬぐい去ろう。人も獣も、這うものも、空の鳥までも。わたしは、これらを造ったことを悔いる」と言われた。
 6:8 しかし、ノアは主の前に恵みを得た。
 6:9 ノアの系図は次のとおりである。ノアはその時代の人々の中で正しく、かつ全き人であった。ノアは神とともに歩んだ。
 6:10 ノアはセム、ハム、ヤペテの三人の子を生んだ。
 6:11 時に世は神の前に乱れて、暴虐が地に満ちた。
 6:12 神が地を見られると、それは乱れていた。すべての人が地の上でその道を乱したからである。
 6:13 そこで神はノアに言われた、「わたしは、すべての人を絶やそうと決心した。彼らは地を暴虐で満たしたから、わたしは彼らを地とともに滅ぼそう。
 6:14 あなたは、いとすぎの木で箱舟を造り、箱舟の中にへやを設け、アスファルトでそのうちそとを塗りなさい。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023/03/04

2023年3月4日(土) 春の志村キリスト教会


 すっかり春らしくなってきました。志村キリスト教会の周辺でも新しい季節に入っています。
 3月からは毎週日曜日の深夜0時に「聖書日課」、同日の昼12時に「3分メッセージ」を更新します。「賛美歌カラオケ」は更新停止します。これまでに公開した46曲をご利用ください。
 教会での対面の教会行事も、その都度状況を確認して実施してまいります。新しい季節と共に、新しい生活に取り組むことができますように。皆様の日々の生活の祝福をお祈りいたましす。

2023/02/26

2023年2月26日3分メッセージ



 ルカ4章1節、2節をお読みします。
さて、イエスは聖霊に満ちてヨルダン川から帰り、荒野を四十日のあいだ御霊にひきまわされて、悪魔の試みにあわれた。

 イエス・キリストは多くの民衆と同じくバプテスマ、別名で洗礼を受けた後、聖霊に満たされました(ルカ3章21~22節)。このキリストが体験した二つの出来事は、今日のクリスチャンの模範となっています。すなわち、クリスチャンとなるためには、キリストと同じようにバプテスマを受ける必要があります。またクリスチャンには、キリストと同じように聖霊を受けることが約束されています(使徒2章38節)。
 聖霊、また名である御霊とは神の霊であり、聖霊に満たされることは神の特別なご愛顧を受けていることの印です(ルカ3章22節)。その聖霊がキリストをひきまわすようにして荒野に送り込み、キリストはそこで悪魔の試み、試錬を受けました。試錬を受けることは思いがけない災難であると考えるべきではありません。なぜなら、すべての人は人生の中でしばしば試錬にあうからです。しかし、クリスチャンには試錬の中にあっても神が共におられ、試錬からのがれる道を備えて下さることが約束されています(コリント第一10章13節)。
 キリストは悪魔の試みに対抗して聖書の言葉を掲げ、悪魔はキリストから離れていきました(ルカ4章3~13節)。聖書の言葉すなわち「神の言」(マタイ4章4節)は、人の言葉と違って、人を傷つけるような凶器になることはありません。反対に人に命を与えるものであり、人に正しい道を示すものです(使徒2章28節)。「おのが道を全くして、主のおきてに歩む者はさいわいです。」(詩篇119篇1節)聖書の言葉の力に信頼して学び続けましょう。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。私たちの主であるキリストは、私たちと同じように試錬に会われました。そして、試錬に苦しむ私たちの弱さを知られ、あわれみをもって試錬からのがれる術を与えて下さることを感謝します(ヘブル4章15節)。試錬に苦しむ者に御言葉を賜り、私たちを強め励まして下さいますように。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

讃美歌21・443「冠も天の座も」

1)冠も天の座も 惜しまずに捨てて
地に降るみ子イエスを 泊める部屋はない
おいでください イエスよ
ここに この胸に

2)み使いが声高く 栄光うたうとき
み子イエスは馬小屋で うぶ声をあげた
おいでください イエスよ
ここに この胸に

3)狐には穴があり 鳥には巣があるが
神の子の休まれる 寝床は荒れ野だ
おいでください イエスよ
ここに この胸に

4)悲しみ悩む者を 解き放つイエスを
ゴルゴタで苦しめた 人の罪深さ
おいでください イエスよ
ここに この胸に

5)天国に永遠の部屋を備えられ
勝利の主は私を みもとに呼ばれる
喜びにあふれて 主のもとに行こう

アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2023/02/20

2023年2月26日の聖書日課

(写真:ユキワリソウ)

ルカ4:1-13
 4:1 さて、イエスは聖霊に満ちてヨルダン川から帰り、
 4:2 荒野を四十日のあいだ御霊にひきまわされて、悪魔の試みにあわれた。そのあいだ何も食べず、その日数がつきると、空腹になられた。
 4:3 そこで悪魔が言った、「もしあなたが神の子であるなら、この石に、パンになれと命じてごらんなさい」。
 4:4 イエスは答えて言われた、「『人はパンだけで生きるものではない』と書いてある」。
 4:5 それから、悪魔はイエスを高い所へ連れて行き、またたくまに世界のすべての国々を見せて
 4:6 言った、「これらの国々の権威と栄華とをみんな、あなたにあげましょう。それらはわたしに任せられていて、だれでも好きな人にあげてよいのですから。
 4:7 それで、もしあなたがわたしの前にひざまずくなら、これを全部あなたのものにしてあげましょう」。
 4:8 イエスは答えて言われた、「『主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕えよ』と書いてある」。
 4:9 それから悪魔はイエスをエルサレムに連れて行き、宮の頂上に立たせて言った、「もしあなたが神の子であるなら、ここから下へ飛びおりてごらんなさい。
 4:10 『神はあなたのために、御使たちに命じてあなたを守らせるであろう』とあり、
 4:11 また、『あなたの足が石に打ちつけられないように、彼らはあなたを手でささえるであろう』とも書いてあります」。
 4:12 イエスは答えて言われた、「『主なるあなたの神を試みてはならない』と言われている」。
 4:13 悪魔はあらゆる試みをしつくして、一時イエスを離れた。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023/02/19

2023年2月19日3分メッセージ



 ルカ9章12節、13節をお読みします。
それから日が傾きかけたので、十二弟子がイエスのもとにきて言った、「群衆を解散して、まわりの村々や部落へ行って宿を取り、食物を手にいれるようにさせてください。わたしたちはこんな寂しい所にきているのですから」。しかしイエスは言われた、「あなたがたの手で食物をやりなさい」。

 キリストと十二弟子(使徒)たちはベツサイダという小さな町にやってきました。それは弟子たちが福音宣教の働きから帰ってきてすぐ後のことで、群衆から離れてひそかに休憩を取るためでした。ところが人々はキリスト一行を見つけて、集まってきました。キリストは彼らを拒むことなく、宣教の働きを継続しました(ルカ9章6、10~11節)。
 キリストの宣教活動は夕暮れまで続きました。弟子たちはキリストを心配して、群衆の解散を提案しましたが、キリストは「あなたがたの手で食物をやりなさい」という思いがけない返事をしました。ここから、有名な「五つのパンと二ひきの魚」の奇跡が行われました。この出来事は四つの福音書に記されています(マタイ14章、マルコ6章、ヨハネ6章)。
 キリストはこの出来事で、人々のおなかを満たすことよりも重要なことを教えようとしています。それは、「あなたがたはわたしをだれと言うか」(ルカ9章20節)ということです。群衆の多くは満腹になって帰っていきました。しかし、キリストが常に教え続けていた「神の国」(ルカ9章11節)のことを注意深く聞いた人々、特にキリストと一緒に歩み続けた弟子たちには、この奇跡を通してはっきりと神の国の意味が示されました。それはキリストご自身が「命のパン」であり、人々に永遠の命をもたらすために教え導く方であるということです(ヨハネ6章51節)。日々、まことの命に至る道へと導かれるキリストに従ってまいりましょう(ヨハネ14章6節)。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。私たちに日々、日ごとの食物を与えて生かしてくださることを感謝いたします(マタイ6章11節)。私たちに今日、歩むべき道をも導いてください。人生の道に迷いやすい私たちに、「神の口から出る一つ一つの言」(マタイ4章4節)をも与えてくださり、永遠の命への道を歩ませてください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)