2022/01/01

2022年1月2日の聖書日課

(写真:パンジー)
ルカ2:41-51
 2:41 さて、イエスの両親は、過越の祭には毎年エルサレムへ上っていた。
 2:42 イエスが十二歳になった時も、慣例に従って祭のために上京した。
 2:43 ところが、祭が終って帰るとき、少年イエスはエルサレムに居残っておられたが、両親はそれに気づかなかった。
 2:44 そして道連れの中にいることと思いこんで、一日路を行ってしまい、それから、親族や知人の中を捜しはじめたが、
 2:45 見つからないので、捜しまわりながらエルサレムへ引返した。
 2:46 そして三日の後に、イエスが宮の中で教師たちのまん中にすわって、彼らの話を聞いたり質問したりしておられるのを見つけた。
 2:47 聞く人々はみな、イエスの賢さやその答に驚嘆していた。
 2:48 両親はこれを見て驚き、そして母が彼に言った、「どうしてこんな事をしてくれたのです。ごらんなさい、おとう様もわたしも心配して、あなたを捜していたのです」。
 2:49 するとイエスは言われた、「どうしてお捜しになったのですか。わたしが自分の父の家にいるはずのことを、ご存じなかったのですか」。
 2:50 しかし、両親はその語られた言葉を悟ることができなかった。
 2:51 それからイエスは両親と一緒にナザレに下って行き、彼らにお仕えになった。母はこれらの事をみな心に留めていた。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/12/26

聖書の植物~アロエ

(写真:アロエ・ベラ)

「前に、夜イエスのもとに来たニコデモも、
没薬とアロエを混ぜた物を百リトラ
ばかり持って来た。」(ヨハネ19章39節)

 古代中東で交易されたアロエは、「アロエ・ベラ」という種類です。アロエ・ベラはアラビア半島原産で、アロエはアラビア語で「苦味」を意味し、食用、薬用、美容用に用いられました。乾燥に強く育てやすい植物ですが、イスラエルには加工された状態で入ってきました。
 前にキリストに教えを求めたニコデモ(ヨハネ3章)は、キリストの埋葬のため高価なアロエを大量に持参しました。ニコデモは言葉ではなく行いによってキリストへの敬意を表しました(第一ヨハネ3章18節)。

(日本聖書協会『聖書 聖書協会共同訳』2018年版)

2021/12/25

2022年1月1日(土) 元旦礼拝

 
 志村キリスト教会の新年最初の集会は、1月1日(土)の元旦礼拝です。時間は定例の主日礼拝と同じ、10:30~11:30です。翌日の1月2日(日)は第一主日礼拝を行います。
 皆様の新年が、主イエス・キリストからの恵みと平安に満たされた一年でありますように。

 "Rejoice evermore"(いつも喜んでいなさい。第一テサロニケ5章16節)

2021/12/20

2021年12月26日の聖書日課

(写真:ハマヒサカキ)
マタイ2:1-6
 2:1 イエスがヘロデ王の代に、ユダヤのベツレヘムでお生れになったとき、見よ、東からきた博士たちがエルサレムに着いて言った、
 2:2 「ユダヤ人の王としてお生れになったかたは、どこにおられますか。わたしたちは東の方でその星を見たので、そのかたを拝みにきました」。
 2:3 ヘロデ王はこのことを聞いて不安を感じた。エルサレムの人々もみな、同様であった。
 2:4 そこで王は祭司長たちと民の律法学者たちとを全部集めて、キリストはどこに生れるのかと、彼らに問いただした。
 2:5 彼らは王に言った、「それはユダヤのベツレヘムです。預言者がこうしるしています、
 2:6 『ユダの地、ベツレヘムよ、
おまえはユダの君たちの中で、
決して最も小さいものではない。
おまえの中からひとりの君が出て、
わが民イスラエルの牧者となるであろう』」。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/12/19

聖書の植物~レバノンスギ



 「王はエルサレムで、銀と金をあたかも石のように供出し、
レバノン杉をまるでシェフェラのいちじく桑のように、
ふんだんに提供した。」(歴代誌下1:15)

 レバノンスギは、イスラエルより北方のレバノンやシリアが原産の針葉樹です。「杉」と言われますが、近縁のヒマラヤスギと同様に、杉からは遠いマツ科の植物です。高さが40メートル程にも成長し、良質な木材として古代より伐採し続けられ、現在絶滅の危機に瀕しています。
 ソロモンをはじめイスラエルの王たちは、近場の低地(シェフェラ)の国産材を消費するように、遠方の外国材のレバノンスギを消費して、権勢の強大さを誇りました(歴代誌下1章14~17節)。しかし、彼らの高ぶりは環境だけでなく自らの身をも滅ぼす結果となりました(申命記17章14~20節)。

(日本聖書協会『聖書 聖書協会共同訳』2018年版)

2021/12/13

2021年12月19日の聖書日課

(写真:ナンテン)
ローマ1:1-7
 1:1 キリスト・イエスの僕、神の福音のために選び別たれ、召されて使徒となったパウロから――
 1:2 この福音は、神が、預言者たちにより、聖書の中で、あらかじめ約束されたものであって、
 1:3 御子に関するものである。御子は、肉によればダビデの子孫から生れ、
 1:4 聖なる霊によれば、死人からの復活により、御力をもって神の御子と定められた。これがわたしたちの主イエス・キリストである。
 1:5 わたしたちは、その御名のために、すべての異邦人を信仰の従順に至らせるようにと、彼によって恵みと使徒の務とを受けたのであり、
 1:6 あなたがたもまた、彼らの中にあって、召されてイエス・キリストに属する者となったのである――
 1:7 ローマにいる、神に愛され、召された聖徒一同へ。
 わたしたちの父なる神および主イエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/12/12

聖書の植物~マンドレイク

 
「さてルベンは麦刈りの日に野に出て、
野で恋なすびを見つけ、
それを母レアのもとに持ってきた。」
(創世記30章14節)

 マンドレイクは、地中海沿岸等に自生するナス科の植物です。マンドレイクは英語名であり、ラテン語では「マンドラゴラ」、日本語では「恋なすび」と言います。古来、魔術的な伝説を伴う植物で、聖書の中では媚薬としての効果が期待されているようです(雅歌7章13節)。
 不妊に悩んだ女性たちの間に「恋なすび」を巡る争いが起きました。しかし、新しい命を授かることは人の思惑によるのではなく、命を与える神によることが示されました(創世記30章22節)。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)