2022/02/20

聖書の植物~レンズマメ

「そこでヤコブはパンとレンズ豆の
あつものとをエサウに与えたので、
彼は飲み食いして、立ち去った。」
(創世記25章34節)

 レンズマメは西アジア原産の豆です。「レンズ」の語源でもあり、レンズのような丸い平べったい形をしています。世界最古の栽培植物の一種で、現代でもあつもの(煮込み料理)の食材として世界中で食されています。
 エサウとヤコブは対照的な性格の兄弟でした(創世記25章27節)。エサウは一時の飢えを満たすためにレンズマメにあつものを取り、ヤコブは将来に亘る長子の特権を取りました。しかし、二人の生涯は人の思惑を超えた、神の導きにより定められていました(ヘブル11章20節)。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)