聖書は、神や人とは異なる存在として天使に言及しています。天使について詳しく説明している聖書の言葉は多くありません。天使を神格化して礼拝することは禁じられています(コロサイ2:18)。「わたしは彼(天使)の足もとにひれ伏して、彼を拝そうとした。すると、彼は言った、『そのようなことをしてはいけない。わたしは、あなたと同じ僕仲間であり、またイエスのあかしびとであるあなたの兄弟たちと同じ僕仲間である。ただ神だけを拝しなさい。…」(黙示録19:10)
聖書に示されている天使の性質は、明らかに人間と異なり、人間よりはるかに優れています(ルカ20:36)。しかし、キリストに従う存在であることは、この世のクリスチャンと共通しています(ペテロ第一3:22)。神のしもべとして、天使は従順であり(詩篇103:20)、敬虔であり(ネヘミヤ9:6)、賢明であり(サムエル下14:17)、聖なる存在です(黙示録14:10)。
天使はクリスチャンに仕えるために、神の命で天よりつかわされました(ヘブル1:14)。私たちは天使の奉仕への姿勢から学べることがあるはずです。「感謝しつつ、恐れかしこみ、神に喜ばれるように、仕えていこう。」(ヘブル12:28)
参考資料:
日本聖書協会「聖書 口語訳」1955年版
マイヤー・パールマン「聖書の教理(上)」福音出版社(1981年)