2022/05/08

聖書の植物~オオアマナ

 「サマリヤに激しいききんが起った。
…ろばの頭一つが銀八十シケルで売られ、
はとのふん一カブの四分の一が

銀五シケルで売られるようになった。」
(列王紀下6章25節)

 聖書に記されている「はとのふん」は、春に緑の草原が真っ白な花で染まる様子から、オオアマナを意味すると考えられています。別名を「オーニソガルム(鳥の乳)」と言い、毒性があるため通常は食用としませんが、薬草として食用とした歴史もあります。
 サマリヤの人々はききんのため、「はとのふん」や汚れた家畜とみなされたロバ(出エジプト13章13節)ですら食物としました。しかし、神は彼らのために天の窓を開き、有り余る食物を与えることを語られました。「主の言葉を聞きなさい。」(列王紀下7章1節)。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)